〈写真:イメージ画像〉
ベトナムでは10月前半、全国59カ所の気象観測所で同時期の最高気温が過去の記録に並ぶか更新され、ハノイ市でも37.1℃を観測するなど、秋に入っても記録的な暑さが続いている。
9月にも全国48カ所で最高気温記録が更新されており、国家水文気象予報センターによると、9月から10月前半にかけて全国の気温は平年を1〜2℃上回った。
北部ソンラ省のイエンチャウでは10月3日に38.3℃を観測し、2019年10月23日の37.5℃を上回ったほか、ハノイ市のラン観測所でも10月2日に37.1℃を記録し、2023年10月5日の36.4℃を更新した。
ライチャウ省のムオンテーでも10月2日に38℃を観測し、1991年10月19日の37.2℃を上回るなど、北部各地で高温記録の更新が相次いだ。
特に記録の更新幅が大きかったのはハイフォン市のホンダウで、10月3日に37.2℃を観測し、2014年の従来記録34.8℃を2.4℃上回った。
中部や南部でも同様の傾向がみられ、クアンチ省のトゥエンホアでは10月4日に37℃、ドンナイ省のビエンホアでは10月1日に36.2℃を記録し、いずれも過去の同時期の最高気温を更新した。
ホーチミン市のニャーベー観測所でも同日に35.2℃を観測し、従来の最高記録34.8℃を上回った。
同センターの気候予報担当者タ・ティ・ホン・アン氏によると、勢力を強めているエルニーニョ現象がベトナムの天候に明確な影響を及ぼしており、11月も全国の平均気温は平年を1〜2℃上回る見通しである。
2026年12月から2027年1月にかけても平年より0.5〜1.5℃高い状態が続き、中部高原や南部では1〜2℃高くなる可能性がある。
この影響で今冬は寒気の活動が例年より弱まり、北部や北中部では厳しい寒さの到来が遅れ、厳寒日の日数も平年を下回ると予想されているが、強い寒波が発生する可能性は残っている。
また、エルニーニョ現象によって降水量や水資源の不足も懸念されており、2026年末まで中部の降水量は平年を下回り、中部高原や南部では雨季が例年より早く終了する可能性がある。
中部・南部の河川流量も平年より減少する可能性があり、メコンデルタでは海水が河川を遡上する塩水遡上が例年より早く始まり、深刻化するリスクが高まっている。







































