〈写真:イメージ画像〉
ベトナムのマサングループ(Masan Group)は、傘下の小売企業WinCommerceを通じてコンビニエンスストア市場に参入し、新ブランド「WiN ON」の試験店舗6店をハノイ市とホーチミン市で開設した。
スーパーマーケット「WinMart」などを展開する同社が新たに立ち上げた業態で、若者を主な対象に、調理済み食品や飲料を中心とした手軽な飲食・買い物需要の取り込みを目指す。
WiN ONでは、ベトナムの屋台料理を取り入れたメニューにアジアや欧米の料理を組み合わせ、魚のすり身揚げを使ったバインミー、コムタム、ブンモックなどを販売している。
飲料には、キンカン茶やツボクサジュース、塩クリーム入りのハス茶、若いもち米を使ったハス茶などをそろえ、短時間で食事や買い物を済ませたい消費者の需要に対応する。
マサングループによると、ベトナムでは都市化が進み、若年層を中心に調理済み食品や日用品を手軽に購入する需要が拡大している一方、味や温かさ、食品の安全性も重視されている。
日本や韓国、タイではコンビニが都市生活に定着しており、ベトナムでも海外ブランドの進出が進む中、同社は国内消費者の味覚や生活習慣に合わせたベトナム発のブランドとして差別化を図る方針である。
ただし、WinCommerceは当面の展開について慎重な姿勢を示しており、既存の小売店舗網と比べて極めて小規模な6店舗で事業モデルの適合性を検証する。
同社は、限定的な店舗展開によって投資資金を管理し、収益性を重視した成長戦略を維持しながら、今後の投資や店舗拡大を判断すると説明している。
市場調査会社Euromonitorによると、ベトナムのコンビニ市場の2025年の売上高は約11兆1000億ドン(約670億円)で、前年比5%増加した。
2025年10月時点で主要コンビニチェーンの店舗数は全国約1500店に達し、前年同期比で約11%増加している。
市場にはCircle K、GS25、Ministop、FamilyMart、セブンイレブンなどが進出しており、2025年の売上高ベースの市場シェアはCircle Kが約43%で首位、GS25が15%で2位となっている。
各チェーンは都市部を中心に出店を拡大しており、店舗立地に加え、調理済み食品や飲料の品ぞろえ、短時間で買い物を済ませられる利便性などが競争の焦点となっている。





































