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ベトナムの二輪車市場で電動バイクの販売が急伸する一方、ガソリン車の伸びは小幅にとどまり、市場シェアの低下が進んでいる。
市場統計サイト「MotorCycles Data」によると、2026年1〜7月の二輪車販売台数は前年同期比19.6%増の約186万台となり、このうち電動バイクは97.2%増の51万3742台に達したのに対し、ガソリン車は推計4.4%増の約130万台にとどまった。
電動バイクの販売増加数は前年同期比で約25万3000台となり、市場全体の増加数約30万5000台の約83%を占め、新たな需要の大部分を電動バイクが取り込んだ形である。
電動バイクの市場シェアは前年同期の16.8%から27.6%へ10.8ポイント拡大し、ガソリン車は83.2%から72.4%へ縮小した。
ガソリン車を主力とするベトナム二輪車メーカー協会(VAMM)加盟5社の販売台数は、2018年の約330万台から2023年には約250万台まで減少し、その後も年間250万〜260万台程度で推移している。
2025年には二輪車市場全体が前年比13%成長した一方、VAMMの販売台数は1.5%減少し、メーカー別ではホンダの販売が5%増だったのに対し、VinFastは473%増と大幅に伸長した。
電動バイクの普及を後押ししている要因の1つが維持費の安さであり、同じ距離を走行する場合、充電費用はガソリン代より低く抑えられるほか、エンジンオイルや点火プラグの交換が不要なため、長期的な維持費の削減につながる。
製品の選択肢も広がっており、従来のスクーターと競争力のある価格帯のモデルに加え、スマートフォン連携や車両位置の確認機能を備えた車種も登場し、VinFastの一部モデルでは1回の充電で最大262kmの走行が可能となっている。
充電・バッテリー交換インフラの整備も進んでおり、V-Greenのバッテリー交換設備は全国で約8万基に達し、2026年末までに15万基へ拡大する計画である。
バッテリー交換に対応する車種では、充電完了を待たずに短時間でバッテリーを交換できるため、長距離を移動する利用者や、充電設備が十分に整っていない集合住宅の居住者にも利便性が高いとされる。
メーカーによる購入支援も進み、VinFastは電動バイクを対象に車種や仕様に応じて150万〜600万ドン(約9200〜3万7000円)の割引を提供しているほか、対象となるバッテリー交換式モデルには2028年6月30日まで毎月20回の無料バッテリー交換を提供している。
電動バイクは走行時に排気ガスを出さず、騒音も少ないことから、大都市で進められる環境負荷の低い交通への転換政策も普及を後押ししており、今後も市場の拡大が見込まれている。








































