まるで中世のような拷問、妻へ暴行の男性を逮捕｜ハイズオン省
＜写真：VnExpress＞
ハイズオン省キムタイン（Kim Thanh）郡で地元メディアが「中世のような拷問」と表現するほど激しい暴行を、妊娠7ヶ月目の妻に加えた男性が逮捕された。
同郡警察は24日にチャン・ヴァン・ルアン容疑者（37）を逮捕し、捜査を進めている。
捜査情報によると、同容疑者は妻のザオさん（36）に200箇所以上の火傷と傷、全身の29％にも及ぶ身体損傷を与えた。
同容疑者は2021年4月にザオさんと結婚し、現在は生後17ヶ月の息子がいる。また、ザオさんは第2子を妊娠して7ヶ月目となる。
ザオさんは同容疑者と結婚してからは閉鎖的な生活を送り、地元の活動等に参加することはなかったという。
捜査では同容疑者が日常生活での葛藤から、長期間にわたってザオさんを革ベルトや櫛で繰り返し殴り、金属製のハンガー等を熱してザオさんの顔や身体に繰り返し押し付けていた疑いが浮上している。
同容疑者の逮捕後に行われたザオさんの診断結果によると、ザオさんは200以上の火傷と傷を負い、顔面部には最長7cmにもなる32箇所の火傷、背中と腰部に45箇所の傷、臀部と太もも、脚部に最長12cmにもなる70箇所の傷とあざがあり、身体損傷率29％の負傷を負っていた。
ザオさんは警察に提出した訴状で「夫は私に借金を強要していた。お金が用意できない場合には殴られて罵られる。夫はよく炊飯器のワイヤーや革のベルトを使って殴る。ガスコンロで熱したハンガーを押し付けられる」と訴えている。
同容疑者とザオさんはローンを組み金銭を手に入れるため、10日にホーチミン市を訪れた。
同容疑者は「ローンが組めなければ、家族全員を殺す」とザオさんを脅し、どうすることもできなくなったザオさんは逃げることを決意したという。
同日深夜にザオさんは体に多くの傷を負った状態で、自身の実家があるキエンザン省ホンダット（Hon Dat）郡ミーラム（My Lam）街区へ到着した。
ハイズオン省キムタイン（Kim Thanh）郡警察は21日に同容疑者の取り調べを行い、同容疑者は「結婚生活の中で葛藤があった。妻の浮気を疑い、長い間、さまざまな方法で殴り、虐待していた」と供述したという。
同容疑者が居住する同郡キムスエン（Kim Xuyên）街区の人民委員会によると、2022年11月に同容疑者の父親からザオさんが同容疑者に殴られたという通報があって同街区警察が出動したが、ザオさんは「夫婦仲は良好で、幸せに暮らしている」と話していた。
近隣住民は「ザオさんが助けを求めたことを聞いたことがない」「結婚してからはザオさんは人前に姿を表さなくなった」「ルアンは不機嫌になり、人と言い争うことが多い」と話している。
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