〈写真:イメージ画像〉
ホーチミン市で住宅を細かく区切り、1人用の「スリープボックス」を数十個設置して貸し出す形態が広がっており、火災時の避難など防火安全への懸念が高まっている。
タンソンニ街区のケン19-5通りにある数十㎡の建物では、1階と上階2フロアに約58個のスリープボックスが設置され、各階に15〜20個が密集して上下に並べられている。
1区画は長さ約2m、幅約1.2mの約2.4㎡で、マットレスや枕、照明を備え、家賃は電気・水道代込みで月190万ドン(約1万1000円)となっている。
タイタイン街区の住宅では約32区画が設けられ、家賃は月160万ドン(約9500円)で、バイクを所有する入居者は月10万ドン(約590円)を追加で支払う。
同住宅ではバイク置き場がスリープボックスのあるフロアの真下に設けられているほか、日中でも照明が必要なほど自然光が少ないという。
ヴオンライ街区でも約18区画が月180万ドン(約1万1000円)で貸し出されるなど、大学や短大が集まる地域を中心に、学生や若い労働者向けの低価格な住居として利用されている。
こうした施設では、多数の入居者が限られた空間で生活する一方、バイク置き場や台所、電気設備、私物などが居住スペースの近くに配置されるケースがあり、火災発生時の避難が課題となっている。
ホーチミン市では2026年上半期に228件の火災が発生し、14人が死亡、27人が負傷しており、市人民委員会は8月28日、住宅や住居兼事業施設などへの防火・救助対策の強化を関係機関に求めた。
消防・救助当局の担当者によると、スリープボックスは現在、独立した宿泊形態として位置付けられておらず、この形態だけを対象とした個別の基準も設けられていない。
担当者は、狭く閉じられた区画が密集しているため、火災時には煙が急速に広がり、内部にいる入居者が火災を察知して避難することが難しくなる恐れがあると指摘している。









































