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ホーチミンで人気のスリーピングボックス、一部は数百年前より劣悪

<写真:Tuoi Tre>
ホーチミン市3区レヴァンシー(Lê Văn Sỹ)通りにあるスリーピングボックスは、各ベッドスペースが鉄の棒で区切られただけの状態であり、倉庫のような雰囲気を醸し出している。
スリーピングボックスは数百年前にヨーロッパで登場し、現在は多くの国に存在する。
ホーチミン市においては、都心部での発展が特に顕著であり、様々なタイプが存在し、高級から一般的なものまで幅広く提供されている。
広さは2㎡ほどしかないが、家賃が200万ドン(約1万2200円)前後と安く、学生や低所得者向けに手頃な価格で普及しているが、防火規則が遵守されていることは稀である。
スリーピングボックスは多くの場所で違法に建物が改造されて提供されており、同市当局は違反施設に対する検査と取り締まりを強化しているという。
しかし、経済的な困難が厳しい時代には、格安賃貸の需要が高まるため、スリーピングボックスは学生や低所得者に適した選択肢となっている。
同様の問題は東南アジアの他国でも指摘されており、今月20日にはマレーシアのニュースサイトが「78のベッドスペースを持つ建物が発見され、火災や爆発のリスクが高く、危険である」との情報が報じられた。
ホーチミン市でも125のベッドスペースを設置した5階建ての建物が見つかったが、無許可というだけではなく、非常口や防火システムも設置されていなかった。
スリーピングボックスは16世紀にヨーロッパで登場し、現在でもフランスやスコットランド、オランダ、北ヨーロッパ、オーストリアでは人気が高い。
日本では1970年代後半の大阪でカプセルホテルとして初めて紹介された。また、モスクワではカプセルホテルの価格は24時間で250ドル(約3万7500円)に達することがある。
しかし、アジアの一部地域では一部のスリーピングボックスは1泊7ドル(約1050円)で利用可能となっている。
2023年初めの統計によれば、ホーチミン市は国内で最も人口密度が高い地域であり、1k㎡あたり4375人の人々が住み、総人口は917万人とされる。
同市の人口は2025年までに約1010万人に増加することが予想されており、今後もスリーピングボックスの需要が一定数増加することが予想されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。