大都市で広まるスリープボックス、低コストの裏に潜むリスク
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<写真:tuoitre-vn>
ハノイ市で発生した火災事件をきっかけに、「スリープボックス」のレンタルサービスに対する関心が高まっている。
多くの人が小さな部屋を共有するこのサービスは、便利でコスト効率が良いが、火災やその他の社会的リスクがある。
ドミトリーやスリープボックスのレンタル形態は、香港や日本から導入され、街中で大半の時間を過ごす人々にとって適しているため、ベトナムの大都市で急速に広がっている。
入居者は数㎡の小さな寝室を複数の人々と共有し、コストとスペースを最適化する。
ダナン市でスリープボックスを借りているカインさん(22)は、このサービスが自身のニーズに合っていると語る。
カインさんは仕事で外にいる時間が長いため、高い家賃を払う必要がない。スリープボックスは1ヶ月150万ドン(約9200円)で、外国人観光客が多い場所にある。
エアコンも24時間無料で使用可能で、6時間程度の休息には十分な環境となっている。
同市では、ホテルのドミトリールームやスリープボックスだけではなく、個人住宅を改装して長期レンタルするケースも増加しているという。
主な入居者は外で働く若者たちで、20〜30㎡の部屋に10台以上のスリープボックスが設置されていることもある。
ダナン市弁護士会の弁護士によると、現時点で国家技術基準には集合住宅に関する規定があるが、スリープボックスのような新しい形態のレンタルサービスには具体的な基準がない。
そのため、適切な安全基準が求められている。
スリープボックスは香港で「スリープポッド」とも呼ばれ、多くの報道によってリスクが明らかになっている。
ベトナムでは、最初に空港でプライバシーを確保するために導入されたが、長期滞在用のレンタルサービスとして使用されるようになった。
旅行ブロガーのリンさんによると、スリープボックスは短期の旅行であれば問題ないが、長期的な居住には非常に危険であるという。
火災のリスクだけではなく、心理的な影響や生活環境の悪化も懸念される。
短期滞在と長期滞在では必要な条件が異なる。長期的な居住には、家としての機能を果たすために、物品や車両、洗濯や乾燥などの設備が必要であり、スリープボックスはこれらのニーズを満たすことが不可能である。
便利でコスト効率の良いスリープボックスのレンタルサービスであるが、その安全性と長期的な利用に対する懸念が浮上しており、適切な基準の策定と遵守が急務となっている。
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