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ベトナムでは2026年1〜8月の貿易収支が204億6000万ドル(約3兆1000億円)の赤字となり、収支は前年同期から344億8000万ドル(約5兆3000億円)分悪化した。
統計総局によると、同期間の輸出額は前年同期比22.4%増の3748億ドル(約57兆7000億円)、輸入額は35.3%増の3953億ドル(約60兆8000億円)で、輸出入総額は過去最高の7701億4000万ドル(約119兆円)に達した。
貿易赤字は2025年12月から9カ月連続しており、輸入の伸びが輸出を大きく上回っている。
BIDV証券(BSC)のファン・クオック・ブウ氏は、高度技術分野での生産・投資拡大、電子産業のサプライチェーン移転、原材料や部品を輸入に依存する産業構造の3点を主な要因として挙げた。
一方で、輸入の大部分は最終消費財ではなく、生産や投資、輸出向けの原材料や設備などであり、貿易赤字の規模だけで判断すべきではないとの見方も示されている。
外国直接投資(FDI)企業は1〜8月に101億3000万ドル(約1兆6000億円)の貿易黒字を確保したものの、前年同期の296億1000万ドル(約4兆6000億円)から大幅に縮小した。
国内企業は306億ドル(約4兆7000億円)の貿易赤字となり、前年同期の155億8000万ドル(約2兆4000億円)から赤字幅がほぼ倍増した。
特に影響が大きいのがコンピューター、電子製品、部品の分野で、輸出額は前年同期比51.1%増の1010億6000万ドル(約15兆6000億円)だった一方、輸入額は68.3%増の1616億3000万ドル(約24兆9000億円)に達した。
同分野だけで605億7000万ドル(約9兆3000億円)の貿易赤字となり、ベトナム全体の赤字額の約3倍に相当する。
BSCは輸入額の急増について、数量だけでなくDRAMや半導体、HBMなどの価格上昇も大きく影響していると分析している。
TrendForceによると、2026年第1四半期のDRAM価格は前年同期比で90%上昇しており、AI向けデータセンター需要の拡大などを背景にメモリー製品の需給が逼迫している。
専門家は、電子部品の多くが輸出製品の生産に使われるため、今後の焦点は輸入額そのものよりも、輸出1ドル当たりでベトナム国内にどれだけ付加価値を残せるかにあると指摘している。








































