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ベトナムの定番料理フォーについて、スープを飲み干すことや揚げパンを頻繁に添える習慣が、塩分や脂質、カロリーの過剰摂取につながるとして、栄養専門家が注意を呼びかけている。
フォーは米麺による炭水化物、牛肉などのたんぱく質、スープに含まれる脂質、香草やネギから摂取できるビタミン・ミネラルなど、複数の栄養素を含む料理である。
ベトナム国立栄養研究所のグエン・チョン・フン医師によると、特に注意が必要なのがスープに含まれる塩分で、使用する材料や調理方法によっては1杯当たり約2.5〜5gに達するという。
世界保健機関(WHO)が推奨する成人の1日当たりの塩分摂取量は5g未満であり、フォー1杯だけで推奨量の大部分を摂取する可能性がある。
骨を煮込んだスープのうま味や調味料の影響で塩辛さを感じにくく、知らないうちに多量の塩分を摂取してしまうことも問題とされている。
塩分の過剰摂取が長期間続くと、高血圧や心血管疾患のリスクが高まり、腎臓への負担も増えるため、特に持病のある人は注意が必要である。
また、肉や骨を煮込む過程でスープに溶け出すプリン体は、体内で尿酸に変化するため、痛風になりやすい人ではリスクを高める可能性があるほか、動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸の過剰摂取は悪玉コレステロールの増加や動脈硬化、心血管疾患につながる恐れがある。
もう1つの注意点は、フォーと一緒に食べる揚げパン「クアイ」で、小麦粉を油で揚げて作るため、頻繁に食べると脂質やカロリーの摂取量が増えやすい。
一般的な牛肉入りフォー1杯のエネルギー量は、麺や肉、脂肪、スープの量によって約350〜600kcalとされ、揚げパンを追加することでさらに増加する。
こうした高カロリーの食事を日常的に続け、運動量とのバランスが取れなくなると、体重増加や肥満につながる可能性がある。
揚げパンは主に炭水化物と脂質で構成され、野菜や果物に比べて食物繊維やビタミン、ミネラルが少ないことから、食事全体の栄養バランスにも注意が必要である。
専門家は、フォーを食生活から排除する必要はないとしたうえで、スープをすべて飲み干さないことや、塩分の多い調味料を追加しすぎないこと、野菜を積極的に取り入れることを推奨している。
また、揚げパンを毎日の習慣にせず、フォーやブンなどの麺料理ばかりに偏らない食生活を心がけ、持病のある人は医師の栄養指導に従って食事内容を調整することが重要だという。








































