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ホーチミン市では、外国人専門家や海外旅行者の増加を背景に、家具や生活設備を備えたサービスアパートの需要が堅調に推移しており、長期滞在者向け物件の稼働率は82〜85%に達している。
不動産サービス会社Savills VietnamとAvison Young Vietnamの第3四半期市場報告によると、同市のサービスアパートの供給戸数は7300〜7900戸で推移し、このうち高級・中級クラスの物件が3500戸以上を占める。
平均賃料は高級クラスで1㎡当たり月40〜41ドル(約6300〜6500円)、中級クラスで同22ドル(約3500円)となっており、立地によって異なる。
Avison Young Vietnamの調査責任者は、製造業への外国直接投資(FDI)や欧州、インド、シンガポールなどからの外国人需要が市場を支えていると説明し、特に家族同伴の外国人専門家向けとなる2〜3ベッドルームの物件は高い稼働率を維持していると指摘した。
一方、短期宿泊市場でも外国人旅行者の利用が広がっており、宿泊施設の市場分析サービスAirROIによると、2025年8月〜2026年7月にホーチミン市でAirbnbを通じて運用された短期賃貸アパートは6233戸に上った。
同市場の平均宿泊料金は1泊62ドル(約9800円)、平均稼働率は34%で、1戸当たりの年間売上高は平均4807ドル(約76万円)となった。
この売上高は長期滞在者への10〜30%の割引や閑散期の値下げを反映した金額であり、貸主には別途、プラットフォーム手数料3〜15%や清掃・運営費などの負担が発生する。
中心部の高級マンションでは、1ベッドルームの賃料が1泊110万〜150万ドン(約6700〜9100円)、月額1600万〜2600万ドン(約10万〜16万円)となっている。
70〜85㎡の2ベッドルームは1泊140万〜180万ドン(約8500〜1万1000円)、月額2500万〜3300万ドン(約15万〜20万円)で、3〜4ベッドルームでは月額4000万〜7000万ドン(約24万〜43万円)に達する。
ソムチエウ街区で複数の賃貸アパートを管理する人物は、プールやジム、キッチンなどの設備が整い、5つ星ホテルより費用を抑えられることから外国人旅行者や短期滞在の専門家に人気があると説明し、日貸しと月貸しを組み合わせることで70〜80%の稼働率を維持しているという。
また、トゥードゥック街区で2戸を所有する人物も、欧州からの旅行者や外国人専門家を受け入れ、月1700万〜2000万ドン(約10万〜12万円)の賃貸収入を確保している。
こうした需要拡大の背景には外国人訪問者の増加があり、統計局によると、2026年1〜9月のベトナムへの外国人訪問者数は前年同期比14.5%増の1770万人に達し、ホーチミン市だけでも同34.5%増の850万人以上を記録した。
同市の観光収入は同43%増の282兆ドン(約1兆7000億円)を超え、全国のFDI登録額も同76%以上増の503億ドル(約7兆9000億円)に達しており、ホーチミン市とダナン市での国際金融センター(IFC)の形成も専門家向け宿泊需要を後押ししている。
さらに、ホーチミン市不動産協会(HoREA)のレー・ホアン・チャウ会長は、短期宿泊向けのマンション活用を認める動きや改正住宅法案の規定が、賃貸市場に新たな機会をもたらすとの見方を示した。
同法案では、マンション住戸の居住目的以外への使用を原則禁止する一方、居住用賃貸や宿泊利用を例外として認める内容が盛り込まれており、HoREAは法的な位置付けが明確になれば、日単位から年単位までの賃貸事業を展開しやすくなると評価している。
同協会は、こうした制度整備が2027年のAPEC関連の宿泊需要への対応に加え、2030年までに外国人旅行者4500万〜5000万人、国内旅行者1億6000万人を受け入れるための宿泊施設拡充にもつながると期待している。






































