〈写真:イメージ画像〉
日本の水産加工業界で、かまぼこやカニカマなどに使われるすり身の原料価格が過去3〜4年で約2倍に高騰し、代替原料としてベトナム産パンガシウス(チャー)への関心が高まっている。
日本では年間20万t以上のすり身が消費されており、主な原料にはスケトウダラが使用されているが、北海道などで漁獲量が減少し、米国などからの輸入への依存が高まっている。
日本の水産加工業界団体によると、ベーリング海で漁獲されるスケトウダラは近年小型化が進み、すり身の生産量も減少していることから、原料価格は3〜4年前の約2倍に上昇した。
日本では東南アジアで漁獲される魚もすり身原料に使用しているが、中東情勢の不安定化に伴う燃料価格の高騰で出漁が難しくなる漁業者も増え、供給不足が続いている。
こうした状況を受け、日本の食品原料商社はベトナムの水産企業と協力し、パンガシウスをすり身原料として活用する取り組みを進めている。
パンガシウスは白身で味に癖が少なく、ベトナムでは年間160万t以上が生産されているため、スケトウダラに代わる原料として期待されている。
同商社はパンガシウスを使用したすり身の品質にも自信を示しており、将来的には日本市場へ年間数千tを供給することを目指している。
ベトナム産パンガシウスはすでに欧州や米国などへ輸出されており、同商社は日本でも商業的に採算の取れる代替原料となる可能性があるとみている。
一方、日本の水産加工企業は原料不足やコスト上昇に対応するため、練り製品のサイズを小さくしたり、従来あまり利用されてこなかった魚種を原料に採用したりしているが、十分な供給量の確保には至っていない。
冬場はかまぼこなどの練り製品の需要が高まる時期でもあり、原料価格の高騰が続くなか、ベトナム産パンガシウスの活用が新たな選択肢として注目されている。







































