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タラ漁獲枠縮小の影響、ベトナム産ナマズが日本で需要拡大

2025年11月07日(金)07時00分 公開
タラ漁獲枠縮小の影響、ベトナム産ナマズが日本で需要拡大

<写真:mekongasean.vn>

 

ベトナム産ナマズ(パンガシウス)の対日輸出が好調であり、2025年1月から9月までの輸出額は3400万ドル(約50億2000万円)に達し、前年同期比で14%の増加となった。

 

主力商品は冷凍フィレで、全体のうち約3000万ドル(約44億3000万円)を占めている。

 

この輸出拡大の背景には、天然魚の漁獲規制による供給減少がある。

 

とりわけスケトウダラやタラの漁獲枠縮小により、安定した供給と価格競争力を兼ね備えたナマズが代替品として注目されている。

 

現在、日本市場における白身魚の輸入先として、ベトナムは米国、ロシアに次ぐ第3位に位置している。

 

また、国内外で寿司チェーンを展開するくら寿司が、ナマズを新たにメニューに採用したことも追い風となった。

 

同社は日本全国に100店舗以上を展開しており、ベトナム産ナマズについて、安全性、品質、コストパフォーマンスの高さを評価している。

 

輸出拡大の一因として、CPTPP(包括的および先進的環太平洋パートナーシップ協定)による関税優遇措置も見逃せない。

 

日本の消費者が価格重視の傾向を強める中、ベトナム産ナマズは、価格と安定供給の両立により高く評価されている。

 

しかしながら、ロシアが欧州市場の縮小を受け、アジア向け水産物輸出を拡大していることは、今後の競争環境に影響を及ぼす可能性がある。

 

特に、スケトウダラやタラといった従来の主力白身魚との間で、価格面での競合が避けられない状況にある。

 

このような情勢の中で、ベトナムの水産業界には製品の差別化が求められている。

 

加工品の多様化や利便性の向上に加え、トレーサビリティや品質認証の強化が重要となる。

 

具体的には、フィレのカット、衣付き製品、真空パック品などの付加価値商品の開発・投入が、日本市場における存在感を高める鍵となるという。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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