おすすめのプロモーション
フーコック島のビーチフロント物件、在庫は約1万7600件
＜写真：VnExpress＞
ベトナム南部キエンザン省のフーコック島で、ビーチフロント物件の在庫問題が深刻化している。
不動産サービス事業者DKRAベトナムの調査によると、6月時点でフーコック島のビーチフロントのヴィラ、ショップハウス、コンドテルの売れ残りは全体の24％を占めており、在庫数は約1万7600件に上るという。
この背景には供給過剰や物件間での区別が不明瞭であることが挙げられている。
市場の専門家らによると、大半の不動産が似たり寄ったりの性質を持ち、多くがヨーロッパの建築様式を模倣しており、外国人観光客を引き付ける要因としては弱い状況である。
また、フーコック経済区管理委員会のデータによると、フーコック島には投資額375兆ドン（約2兆2738億円）を投じた観光投資プロジェクトが286件存在することが確認されている。
観光投資プロジェクトのうち47件は既に完工し、78件は建設途中、残りは投資手続きが完了した状態である。
しかし、この大量の投資にもかかわらず2019年には4000件以上のビーチフロント物件が新たに市場に登場し、前年比で約5倍の増加を見せた。
この結果として供給が需給を大きく上回る状況が生まれ、物件の売れ残りが生じているという。
フーコック市人民委員会のフイン・クアン・フン委員長は、フーコック島がこれまで主に高級ホテルやリゾートの開発に注力してきた結果、一般旅行者に対する選択肢が乏しい状況になっていると指摘する。
Savills Hotelsの情報によると、フーコック島では中価格帯から高級帯のホテルの客室数は約1万4000室に上り、島全体の客室数の50％近くを占める。
DKRAベトナムのヴォー・ホン・タン研究開発部副部長は、現在のビーチフロント物件市場が少なくとも3年間は回復の兆しを見せないとの見解を示しており、大量の在庫や高コストが投資家にとって収益を難しくしているが、長期的に見れば市場の回復は期待できると予想している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
