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差し押さえられた海辺の不動産、銀行が売却へ
<写真:VnExpress>
ベトナム農業農村開発銀行(アグリバンク)は8月前半にカインホア省ニャチャン市の一等地にあるRoyal Marina Centerの一部の住宅を差し押さえた。
この動きは多くの海岸沿いのリゾートやホテル、コンドテル、別荘、ショップハウスを差し押さえる流れの一部である。
Royal Marina Centerの開発者であるMarina Hotel株式会社はアグリバンクとベトナム産業貿易銀行(ヴィエティンバンク)に膨大な借金を抱えており、アグリバンクは差し押さえた住宅を1兆1000億ドン(約67億円)で売り出した。
また、同行は他の7社が抵当に入れたキエンザン省フーコック島のリゾートやホテル、コンドテル、ヴィラ、ショップハウスといった資産も差し押さえており、クアンナム省ホイアンの物件20件を競売にかける計画も進めているという。
ヴィエティンバンクもMarina Hotel社から5400億ドン(約32億91000万円)の回収を目指し、プロジェクトの住宅を売却する意向を示している。
現在ダナン市にある236室の5つ星ホテルの売却を進める同行は、1ヶ月前にホイアンで主にホテルやヴィラなどの不動産60件を売り出しており、その中には98室と104室の4つ星ホテルも含まれていた。
他銀行も同様の動きを見せており、ベトコムバンクはバリア・ブンタウ省フーミー(Phu My)町の土地30区画を310億ドン(約1億8900万円)で競売に出している。
しかし、専門家らは現在の不動産市場の低迷を背景に、これらの不動産を高価で売却するのは困難であると指摘する。
今年最初の2四半期にはビーチフロント物件の取引がほぼ行われておらず、不動産コンサルタント会社DKRAベトナムのボー・ホン・タン氏も、海岸沿いの不動産の在庫増加を憂慮している。
同氏は今後数ヶ月の不動産市場の回復は難しく、2025年まで明るい兆しが見えないとの見解を示した。
ベトコムバンク証券会社の報告によると、不動産市場の休眠状態は銀行が不良債権を処理することを難しくしており、今年上半期には経済困難と市場の流動性低下により多くの銀行での不良債権比率が上昇している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。