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オンラインで活気づく食の街、ホーチミン学生村の新しい日常
＜写真：hoahoctro.tienphong.vn＞
ホーチミン市国家大学都市エリア（以下、学生村）に住む学生たちの間で「オンラインフードストリート」が注目を集めている。
この仮想的な「街」は、学生向けのFacebookグループ「Ký túc xá khu B - Đại học Quốc gia TP.HCM（B寮グループ）」上で展開され、飲食物を中心に多様な商品が売買されている。
学生村内の大学に通うタオさんは「食べたいものや飲みたいものが、ここで何でも見つかる。それに外で買うよりも安くて美味しい」と語る。
このグループは2016年に開設され、現在では30万5000人以上のメンバーが登録している。日々新たに投稿される商品情報は非常に活発で、12月3日には約900件もの投稿が確認された。
朝食用のバインミーやフォー、昼食や夕食向けのコムタムやブンボー、さらには学生定番の軽食であるバインチャンチョンやタピオカミルクティーまで、多種多様な料理が揃っている。
この多様性と、注文から短時間で配達が完了する利便性が学生たちに支持される理由である。
「オンラインフードストリート」の魅力は、単に多様な料理を提供するだけではない。出品者たちの親しみやすさや、価格の手頃さもその要因である。
配送は無料で商品は建物の足元まで届けられる。タオさんによると、商品が劣化していた場合はすぐに交換してもらえ、質も保証されているという。
食品の供給元は周辺の個人経営の家庭や小規模事業者であり、品質や衛生面に細心の注意が払われている。また、商品写真も見た目が美しく工夫されており、学生たちは写真通りの料理を安心して購入可能な点を評価している。
技術系大学に通うナムさんは「大半のメニューは外食に比べて半額程度の価格設定になっている。私のような学生にとっては非常に魅力的で、外出する手間も省ける」と語った。
購入手続きも簡便で、電子決済や銀行送金で事前に支払いを済ませると、数分以内に商品が配達される仕組みである。
一方、悪質な販売者や粗悪な商品については、購入者からの指摘やレビューが迅速に共有されるため、グループ全体の信頼性が維持されている。
「オンラインフードストリート」は単なる学生生活の一部を超えて、地域経済の活性化やデジタル化のモデルケースとも言える存在である。
手頃な価格で質の高い商品を提供する仕組みは、他地域や他大学にも広がる可能性を秘めている。
学生たちの間で自然発生的に始まったこの新しい「街」が、今後どのように発展していくのか注目される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
