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日本の格付投資情報センター(R&I)は10月8日、ベトナムの外貨建て発行体格付けを従来の「BB+」から「BBB-」へ1段階引き上げ、同社の評価で初めて投資適格級とした。
格付けの見通しは「ポジティブ」から「安定的」に変更され、今回の「BBB-」は投資適格級の最下位に当たり、ベトナムの国際金融市場での資金調達機会の拡大につながると期待されている。
ベトナム財務省によると、今回の格上げは同国の経済成長基盤や構造改革の進展、財政余力、外部からの経済的ショックに対する耐性が評価された結果である。
R&Iはベトナムが東南アジアの多くの国を上回る経済成長を維持していると評価し、今後も生産性向上やイノベーションを重視した成長モデルへの転換、公共投資の拡大、外国直接投資(FDI)の流入が成長を支えると見込んでいる。
また、行政機構のスリム化や民間経済の振興、制度整備、資本市場の発展に向けた改革についても、経済の成長力と安定性を高める取り組みとして肯定的に評価した。
財政面では、国内総生産(GDP)に対する公的債務の比率が比較的低く、開発投資を拡大する余地があると指摘しており、今後数年間で財政赤字や公的債務が増加する可能性はあるものの、債務の持続可能性について重大な懸念はないとの見方を示している。
経常収支の黒字や継続的なFDI流入、比較的低い対外債務負担も、ベトナムの債務返済能力と外部環境の変化への対応力を支える要因とされた。
一方、R&Iは信用供与の拡大や銀行の流動性、不動産向け融資、金融システムの資金供給能力、外貨準備の規模などを潜在的なリスクとして挙げている。
ベトナム政府は2030年までの国家信用格付け改善計画を進めており、米格付け大手ムーディーズで「Baa3」、S&Pグローバル・レーティングとフィッチ・レーティングスで「BBB-」以上の獲得を目標としている。
ただし、主要3社によるベトナムの信用格付けは依然として投資適格級に達しておらず、直近の評価ではS&Pとフィッチが「BB+」、ムーディーズが「Ba2」となっている。
財務省は今後もR&Iをはじめとする格付け機関との連携を継続し、経済・財政状況や公的債務、改革の進展に関する最新情報を提供することで、ベトナム経済の変化が国家信用格付けに適切に反映されるよう取り組む方針である。




































