〈写真:イメージ画像〉
ベトナム南部で髄膜炎菌感染症が増加しており、今年1月から10月17日までに42人の発症が確認され、このうち7人が死亡した。感染例の約94%をB群の髄膜炎菌が占めている。
ホーチミン市パスツール研究所によると、感染者は南部の8省・市で確認され、特に2〜6月に集中していた。地域別ではホーチミン市が全体の57%以上を占め、カマウ省が約12%、ドンタップ省が9.5%となっている。
年齢別では11〜15歳の感染割合が28.6%と最も高く、アンザン省、カマウ省、ホーチミン市の学校や集団生活施設では計3件の集団感染が確認された。
ホーチミン市のハイバーチュン中学校では、10月17日午後までに生徒4人がB群の髄膜炎菌に感染し、12歳の男子生徒1人が急速に容体を悪化させ、敗血症性ショックや多臓器不全を起こして24時間以内に死亡した。
保健当局は濃厚接触者への予防的な抗菌薬投与を進めるとともに、学校全体の清掃と消毒を実施した。
南部では2025年に39人が発症して6人が死亡し、2024年は12人が発症して1人が死亡していた。2026年は10月17日時点で既に前年の年間感染者数と死亡者数を上回っている。
同研究所の長期的な監視データではB群が優勢で、2013〜2026年に同研究所で検査された菌株はいずれもB群だった。2014〜2021年の軍隊内での監視でも、B群が91.3%を占めていた。
ホーチミン市の医療専門家は、感染増加の背景として、新型コロナウイルス感染症の流行後に集団免疫が低下した可能性を指摘している。
髄膜炎菌は近距離での飛沫を通じて感染しやすく、健康な人の5〜25%が症状のないまま保菌している場合もあり、集団生活の環境では特に注意が必要である。
第2小児病院のグエン・ティ・キム・アイン医師によると、侵襲性髄膜炎菌感染症は進行が速く、初期症状がインフルエンザや一般的な呼吸器感染症と似ているため、発見が遅れる危険性がある。
主な初期症状は発熱、頭痛、倦怠感、吐き気、嘔吐などで、進行すると首の硬直、意識障害、皮膚の出血性発疹などが現れることがある。
出血性発疹が出るまで受診を待たず、子どもに激しい頭痛や強い眠気、普段と異なる症状が見られた場合は、速やかに病院を受診する必要がある。
特に5歳未満の子ども、中でも1歳未満の乳児、青少年、65歳以上の高齢者は感染リスクに注意が必要である。
また、寮や軍の宿舎など大勢が共同生活する環境にいる人、免疫機能が低下している人、HIV感染者、脾臓に障害がある人や摘出した人などもリスクが高い。
予防について、同研究所のディン・バン・トイ医師は、侵襲性髄膜炎菌感染症の大部分がA、B、C、W、Yの5つの血清群によって引き起こされると説明している。
ベトナムではB群向けのワクチンと、A、C、W、Y群に対応する4価ワクチンが使用できるが、特定の血清群に対する接種だけですべての血清群を予防できるわけではない。
医療専門家は、年齢や健康状態に応じたワクチンの種類と接種時期について医師に相談するよう勧めている。
感染者と同居する家族や同じクラスの児童・生徒などは、医療機関で感染リスクの評価を受けることが重要である。
予防的な抗菌薬投与が必要と判断された場合は、患者の診断後できるだけ早く、理想的には24時間以内に開始することが推奨されており、自己判断による抗菌薬の購入や服用は避ける必要がある。








































