〈写真:CACC〉
ベトナム北部タインホア省で、ホテルを拠点に日本人女性などを標的とする国際オンライン詐欺組織が摘発され、外国人113人とベトナム人5人の計118人が拘束された。
同省公安は10月21日、組織を率いていた中国籍のジャオ・シュエフォン(39)ら84人を、電子通信手段を利用した財産詐取や不法出入国のあっせんなどの容疑で立件したと発表した。
組織は同省ギーソン街区にあるヴァンホアホテルを丸ごと借り上げ、100人以上の外国人を集めて詐欺活動を展開していた。
ホテルでは厳重な警備体制を敷き、外部との接触を制限していたことから、公安の出入国管理部門が不審な外国人集団の存在を把握し、捜査を進めていた。
捜査によると、組織は6つのグループに分かれ、台湾、韓国、日本、インド、米国、中国など複数の国・地域の人々を標的に、投資詐欺や恋愛感情を悪用した詐欺を繰り返していた。
日本人女性に対しては、SNSで知り合って恋愛関係を築いた後、暗号資産への投資を勧誘する手口を使用しており、中国人の「ダイルック」と呼ばれる人物が活動を指揮していた。
台湾では中国人28人のグループが40歳以上の女性を狙い、メッセージアプリで親しくなった後、MGXというプラットフォームを通じた外国為替投資へ誘導していた。
韓国人に対しては、Nexuswh Investmentの社員を装って株式投資を勧め、専用アプリへの入金を促した上で、出金を求められたり追加送金が困難になったりすると連絡を遮断していた。
インド人を狙ったグループは、Facebookで裕福な成功者を装って接近し、当初は少額の利益を引き出せるようにして信用させた後、多額の追加投資を促して連絡を絶っていた。
このほか、スポーツ大会のライブ配信を利用したオンライン賭博への勧誘や、企業の採用担当者を装って研修費を請求する手口、オンライン業務の報酬を名目に追加送金を要求する詐欺も確認された。
組織内では勧誘、詐欺の実行、人員管理、資金管理、機器管理、通訳などの役割が分担され、偽の身分や魅力的な利益話を利用して被害者の信用を得る仕組みが構築されていた。
公安は17日、公安省の専門部隊と連携して一斉摘発を実施し、中国人74人、インド人28人、カンボジア人9人、マレーシア人とミャンマー人各1人を含む外国人113人と、ベトナム人5人を拘束した。
外国人の多くは過去にラオスやカンボジアで生活しており、18人がベトナムへ不法入国していたほか、1人が国外で指名手配されていたことも判明した。
現場からは詐欺に使用された多数のパソコンや通信機器、電子機器などが押収されており、公安は関係者の役割や具体的な犯罪行為について引き続き捜査を進めている。





































