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10月24〜25日にハノイ市で開催された韓国の人気グループBIGBANGのコンサートをめぐり、2日間の市内観光収入が6500億〜8000億ドン(約40億〜49億円)に達し、2023年のBLACKPINK公演時を上回る可能性があるとの専門家試算が示された。
ハノイ市観光協会のグエン・ティエン・ダット副会長は、コンサート期間中に市内を訪れる観光客を17万5000〜19万人、1人当たりの消費額を370万〜420万ドン(約2万2000〜2万6000円)と仮定し、観光収入を算出した。
ただし、今回の数字は仮定に基づく試算であり、正式な予測ではなく、コンサートによる新たな収入だけでなく通常の観光収入も含む総額であると説明している。
2023年7月のBLACKPINK公演では、ハノイ市を訪れた観光客が2日間で約17万人に達し、観光収入は6300億ドン(約38億円)を記録したが、実際のコンサート来場者は約6万7000〜7万人で、このうち約3000人が外国人観光客だった。
BIGBANG公演のチケット販売枚数は公表されていないものの、会場となったミーディン国立競技場の収容人数が約4万人であることから、2日間の来場者数は計7万〜8万人と推定されている。
旅行予約サイトTrip.comによると、10月23〜26日のハノイ行き航空券の予約件数は前年同期比74%増、旅客数は76%増となり、チケット先行販売期間には航空券とホテルの予約件数が通常の日平均の6倍に急増したほか、競技場周辺では満室となるホテルが相次いだ。
ハノイ国家大学人文社会科学大学のチン・レ・アイン氏は、コンサートを主な目的として訪れる観光客が航空券や宿泊、飲食などに短期間で多額を支出することから、音楽イベントが観光産業にもたらす経済効果は大きいと指摘した。
ダット副会長も、コンサート来場者の滞在期間を延ばし、旧市街や郊外の観光地、地元飲食店などへの消費につなげることが重要だとの見解を示している。
一方、RMIT大学の観光専門家、デイジー・カナガサパパシー氏は、来場者数の多さや宿泊料金の上昇だけで経済効果を判断することは適切ではなく、イベントによって新たに生まれた消費額や地元経済に残る収入、宿泊日数の増加を検証する必要があると指摘した。
交通渋滞や物価上昇、一般観光客への影響なども含めて評価すべきであり、英国リバプールで開催された2023年のユーロビジョン・ソング・コンテストのように、観光客の支出や住民生活への影響を調査する仕組みが参考になるという。
また、レ・アイン氏は、ベトナムの旅行会社の多くがコンサート需要から受動的に利益を得るだけで、宿泊や送迎、伝統芸能、グルメツアーなどを組み合わせた旅行商品の開発に十分取り組めていないと指摘している。
その背景にはオンライン販売によるチケット確保の難しさがあり、同氏は今後、主催者が販売枚数の5〜10%を一定の条件を満たす旅行会社向けに確保し、旅行商品とのセット販売に限定する仕組みを提案した。
長期的な課題としては、国際水準の多目的コンサート施設の不足、官民連携の弱さ、許認可手続きのデジタル化の遅れ、大規模イベントに対応する交通・混雑管理体制の不十分さなどが挙げられている。
カナガサパパシー氏は、ベトナムには若い音楽ファンの多さや競争力のある費用面での強みがある一方、イベント施設や許認可制度、国際的なプロモーションではシンガポールやバンコクに遅れを取っていると指摘し、年間を通じた会場活用や透明性の高いチケット販売制度の整備を求めた。
ダット副会長は、音楽イベントを持続的な観光振興につなげるため、コンサートによって新たに訪れた観光客数や増加した宿泊日数、実際に生まれた収入、恩恵を受けた産業を把握する統計・評価システムを整備すべきだと提言している。






































