〈写真:イメージ画像〉
ハノイ市のゴー・ティー・ニャム通りにある蒸しフォー専門店「Phở Hấp Bà Thìn」が、開店から約半年で1日約200食を販売する人気店となり、昼のピーク時にはほぼ満席となる盛況ぶりを見せている。
同店の蒸しフォーは、中国系の祖母が家庭で作っていた料理を基に開発されたもので、蒸した米麺に牛肉やチャーシュー、野菜を添え、特製しょうゆソースを絡めて食べるのが特徴である。
店主のギエム・ゴック・アインさん(44)は、以前ハノイ市内で豚スペアリブ飯の飲食店を経営していたが、新型コロナウイルス流行後に経営が振るわなくなったことから、蒸しフォーの専門店へと業態を転換した。
伝統的なフォーを好むハノイ市民に新しい食べ方が受け入れられるか不安もあったが、開店当初は1日約20人だった客数が、口コミやSNSでの好評を受けて増加し、現在は1日約200食を販売している。
使用する米麺は通常の汁ありフォーより薄く、幅は指3本分ほどある特注品で、蒸した後にソースが素早く染み込むよう工夫されている。
蒸し時間は湯が沸騰している状態で15〜20秒程度と短く、麺が柔らかくなりすぎたり乾燥したりしないよう、温度と時間を細かく調整している。
牛肉は柔らかさを保つために切り方や下味、炒め方にこだわり、注文を受けてからニンニクとともに強火で短時間炒めることで、熱さとうま味を損なわないようにしている。
味の決め手となるソースには、中国から輸入した5〜6種類のしょうゆを独自の割合で配合しており、祖母が使っていた濃厚なソースより塩分を抑え、ベトナム人の好みに合わせて改良した。
さらに、丸ごと炒ったピーナッツと細かく砕いたピーナッツを組み合わせ、香ばしい食感とソースの濃厚な味わいを両立させている。
価格は1食5万ドン(約310円)からで、昼の混雑時でも提供までの待ち時間は約10分となっている。
開店当初の店舗には8〜9席しかなかったが、増加する来店客に対応するため、約3か月前には路地内に約100㎡の追加スペースを借りて客席を拡張した。
来店客からは、柔らかい牛肉とソースの相性や油っぽさの少なさを評価する声がある一方、米麺の食感が一般的な蒸し米粉料理と似ていることや、麺の量が少ないことを指摘する意見も出ている。
初めて訪れた客の中には、味は突出して印象的ではないものの、再訪や友人への紹介を検討するという声もあり、伝統的なフォーとは異なる新しい食べ方として注目を集めている。






































