<写真:イメージ画像>
日本で「ミステリーの帝王」と称される作家・東野圭吾が68歳で死去したことを受け、ベトナムではその功績を振り返る催しが開かれた。
東野はこれまでに100作を超える作品を発表しており、このうち60作超がベトナムで翻訳・出版されている。
年内には権利交渉が順調に進めば約70作に達する見通しで、外国人作家としてベトナムで最も多く出版された作家となっている。
ハノイでは出版社ニャーナムが東野の創作活動や作品世界をテーマにしたトークイベントを開催した。
悪天候にもかかわらず多くの読者が集まり、人間や社会、悪の本質を問いかける作品の魅力について語り合った。
ベトナムでは『容疑者Xの献身』『白夜行』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『11文字の殺人』などが広く読まれている。
ニャナムの計画・版権部門責任者グエン・スアン・ミン氏によると、東野作品は複数の出版社が出版権を取得しており、日本と同様に特定の大手出版社へ独占的に権利を与える形を取らなかったことも、多くの作品が刊行された背景の一つだという。
一方で、現在の人気は当初から築かれたものではなかった。
ニャーナムは2009年に『容疑者Xの献身』と『秘密』を刊行したが、当時はいずれも販売が伸び悩んだ。
その後、2013年に刊行した『白夜行』が大きな反響を呼び、東野の知名度は急速に高まった。
これを機に既刊の再版や新作の翻訳が相次ぎ、約20年を経てベトナムで最も多く翻訳・出版される海外作家となった。
1958年に大阪で生まれた東野圭吾は、技術者を経て作家となり、1985年に『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞した。
代表作の多くは映画やドラマ化され、40を超える国・地域で翻訳されている。
犯人探しだけでなく、人間の心理や行動の動機、社会的背景を掘り下げる作風や、簡潔で読みやすい文章、作品ごとに異なる構成が国内外の読者を引きつけ続けてきた。








































