〈写真:イメージ画像〉
香港警察は10月8〜9日、ベトナム人女性が主導していた疑いのある高利貸し組織を摘発し、男女127人を逮捕した。
逮捕されたのは23〜92歳の男性55人と女性72人で、このうち37人がベトナム国籍であり、組織の中心人物とされる10人には首謀者とみられるベトナム人女性も含まれている。
警察は西九龍地区を拠点とする組織に対して約6カ月間の秘密捜査を実施しており、少なくとも1年前から活動していたとみている。
組織の主な収入源は高利貸しで、1万香港ドル(約20万円)の融資に対して1日100香港ドル(約2000円)の利息を徴収していたとされ、年間の実質金利は香港の法定上限である48%を大幅に上回る可能性がある。
借り手は「フイ」と呼ばれる違法な互助積立グループへの参加も勧誘され、各グループでは20人が10日間でそれぞれ5000香港ドル(約10万円)を拠出し、計10万香港ドル(約200万円)の共同資金を形成していた。
資金の分配は首謀者とされる女性が決定し、参加者には追加手数料が課される一方、分配方法の詳細は明らかにされていなかった。
返済できない借り手は脅迫や暴行、不法監禁の被害に遭うことがあり、麻薬取引への関与を強要されたケースもあったとされる。
組織内では融資の勧誘、債権回収、暴力行為を担当する部門が分かれており、食料品店やベトナム人協会を隠れみのに活動していた疑いがある。
また、不法滞在者に一時的な住居を提供し、香港の身分証明書や建設労働者証を偽造して、1件当たり2000〜2500香港ドル(約4万〜5万円)を徴収し、就職を支援していたとみられる。
さらに、バカラやベトナム式カードゲームなどを提供する違法賭博場のほか、酒類販売免許を持たないバー2店舗を運営し、これらの施設では安価な麻薬も提供されていた疑いがある。
組織のサービスは香港在住のベトナム人コミュニティーに限定され、主要メンバーの多くは香港の身分証明書を持つベトナム人であり、警察によると同郷者だけを組織に勧誘する閉鎖的な運営が捜査を難しくしていた。
被害者の中には言葉の壁や滞在資格への不安から警察への通報をためらう人もいたという。
家宅捜索では現金や貴重品など計200万香港ドル(約4000万円)を超える資産のほか、借用書、偽造書類の製造機器、賭博用品、麻薬などを押収し、首謀者とされる女性の自宅からは約40万香港ドル(約810万円)相当の自動車も押収された。
逮捕された127人は引き続き身柄を拘束されており、警察は各人の役割や資金の流れなどを調べるとともに、追加の逮捕も視野に捜査を進めている。






































