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ハノイの高利貸し事件、脅迫でマムトムや廃油を投げつけ
<写真:tuoitre.vn>
ハノイ市で高金利での貸付と過激な債務回収手段を行った犯罪グループ「タイン・ベト」一味に関する事件が進展した。
主犯格であるグループリーダーのグエン・ヴァン・タイン(通称タイン・ベト)が組織した高利貸しネットワークは、年利300%近い利息を課し、債務者の自宅にマムトム(発酵魚醤)や廃油を投げつけるなどの脅迫行為を行っていた。
ハノイ市人民検察院は、グループメンバーのドアン・クオック・フイ(31)を財産強奪と民事取引における高利貸しの罪で起訴した。
タイン・ベトのグループは2022年以降、複数の仲間と共に「ボックバットホー」と呼ばれる短期高利貸しサービスを展開した。
この形式では借り手が25~50日間の短期融資を受け、100万ドン(約6100円)につき約146~292%の年利に相当する日利4000~8000ドン(約24〜48円)を支払う仕組みとなっていた。
タインは貸付管理のためにLetstalkというアプリで「HCN2」というグループチャットを運営し、仲間たちに顧客開拓を指示した。
仲間たちはFacebookの貸付関連グループを通じて借り手を探し、個人情報を収集して審査を行っていた。
2022年から2023年にかけて、グループは5つの下部組織を形成し、総額29億ドン(約1769万円)以上を貸し付け、不正収益10億ドン(約610万円)を得たとされる。
借り手が返済を滞納すると、タインは仲間たちに脅迫行為を指示し、マムトムや廃油を借り手の自宅に投げ込む手段を用いて債務者を圧迫した。
2023年10月には返済不能に陥ったハドン区在住の女性の自宅が襲撃され、廃油やマムトムが投げつけられる事件が発生した。
この女性が警察に通報し、事件が明るみに出た。
同様の手口でカウザイ区やドンダー区に住む他の女性3人の自宅も襲撃されたが、3人は警察に通報せず、居住地も不明なため捜査が進展していない。
警察は他にも複数の被害者がいる可能性が高いとしており、さらなる捜査を進めている。
ベトナム国内では債務回収時の嫌がらせとして、家屋にマムトムが投げ込まれることが稀ではない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。