ベトナムの携帯電話事情|SIM・eSIM・料金・おすすめキャリアを解説
目次
ベトナムで長期生活をするなら、Viettel、VinaPhone、MobiFoneなどの現地回線を本人名義で契約し、ベトナムの電話番号を持っておくと便利です。
Grab、宅配、銀行・決済サービス、仕事の連絡など、現地番号が必要になる場面は少なくありません。
一方、数日〜数週間の旅行でデータ通信が中心なら、旅行用SIM・eSIMでも十分です。滞在期間と「現地電話番号を継続して使う必要があるか」で選ぶとわかりやすくなります。
現行計画では2Gは2026年9月15日まで
ベトナムでは2G(GSM)終了に向けた移行が進んでおり、現行計画では2026年9月15日までの運用が示されています。これから端末を準備する場合は、4G・VoLTE対応を最低条件とし、可能であれば5G対応端末を選ぶのが安心です。
この記事のポイント
- 長期滞在ならViettel、VinaPhone、MobiFoneの現地回線が有力です。
- 短期旅行なら旅行用SIM・eSIMで十分なケースが多く、長期契約は必須ではありません。
- 外国人の契約ではパスポートなどによる本人確認が必要で、2026年は契約者情報や顔認証の確認も重要になっています。
- 2G終了後の音声通話を考えると、4G対応だけでなくVoLTE対応の確認が重要です。
- 日本の電話番号を残したい人は、日本SIM+ベトナムeSIMのデュアルSIM運用が便利です。
結論|長期滞在なら大手3社、短期旅行ならSIM・eSIM
ベトナムで携帯電話を使う方法は、滞在期間と現地番号の必要性で選ぶのが基本です。
| 利用スタイル | おすすめ | 向いている人 |
|---|---|---|
| 数日〜数週間の旅行 | 旅行用SIM・eSIM | データ通信が中心で、現地番号を長期間維持する必要がない人 |
| 駐在・移住・長期滞在 | Viettel・VinaPhone・MobiFone | ベトナムの電話番号を継続して使いたい人 |
| 日本の番号も残したい | 日本SIM+ベトナムeSIMのデュアルSIM | 日本のSMS認証も引き続き受信したい人 |
| 短期で設定変更を避けたい | 日本キャリアの海外ローミング | 料金より手軽さを優先する人 |
旅行向けのSIM・eSIMを詳しく比較したい方は、ベトナムで使えるeSIM・SIMカード完全ガイドを確認してください。
ベトナムの携帯電話事情|4Gが基本、5Gも拡大中

ベトナムでは現在も4Gが日常利用の中心ですが、大手3社では5Gの商用サービスも始まっています。Viettelは2024年10月、VinaPhoneは2024年12月、MobiFoneは2025年3月に商用5Gを開始しました。
ハノイ、ホーチミン、ダナンなど都市部では5Gを利用できる場所が増えていますが、生活上は4Gが引き続き重要です。5G非対応端末でも、4GとVoLTEに対応していれば実用上困らないケースは多くあります。
2G終了で重要になるのがVoLTE
古い4Gスマートフォンの中には、データ通信は4Gでも、音声通話時だけ2Gへ切り替える端末があります。2G終了後に音声通話を使うには、端末・SIM・回線がVoLTEに対応していることが重要です。
「4G対応」だけで判断しない
これからベトナムで使うスマートフォンを用意する場合は、4G対応の有無だけでなく、VoLTE対応も確認してください。古い端末や海外版端末では、端末と通信会社の組み合わせによって音声通話が利用できない場合があります。
3Gも縮小を前提に考える
3Gについても将来的な終了を前提とした移行が進んでいます。周波数計画上、IMT-2000は2028年9月14日までの利用期限が示されていますが、これを「全国の3Gがその日に一斉終了する」と考えるのは適切ではありません。
今から端末やSIMを準備するなら、3Gを前提にせず、4G・VoLTEまたは5Gを基準に選びましょう。
ベトナムのおすすめ通信キャリア
ベトナムで長期間使うなら、まず比較したいのがViettel、VinaPhone、MobiFoneの3社です。
| キャリア | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Viettel | エリアの広さを重視しやすく、5G・eSIMにも対応。 | 地方への出張・旅行が多い人、エリア重視の人 |
| VinaPhone | VNPT系の大手キャリア。都市部を中心に5Gを展開。 | 都市部中心で生活する人、VNPT系サービス利用者 |
| MobiFone | 都市部で利用しやすく、eSIMや公式アプリでの回線管理にも対応。 | 都市部中心で、スマホから契約管理したい人 |
| Vietnamobile | 料金を抑えられるプランが見つかる場合がある一方、利用エリアは事前確認推奨。 | 利用場所が限定され、料金を重視する人 |
Viettel|エリアを重視するなら第一候補
Viettelは、初めてベトナムで携帯回線を持つ日本人にとって有力な候補です。2025年6〜8月を対象としたOpenSignalのベトナム比較では、Coverage Experienceで主要4社の中でも高い評価を得ています。
都市部だけでなく地方へ移動する機会が多い人は、まずViettelから検討すると選びやすいでしょう。eSIMにも対応しており、一部のiPhoneではQRコードを使わず端末上でeSIMを有効化できる仕組みも導入されています。
VinaPhone|VNPT系の大手キャリア
VinaPhoneはVNPTグループの通信ブランドです。2024年12月に商用5Gを開始し、主要都市や交通拠点、観光地などを中心に展開しています。
ハノイ、ホーチミン、ダナンなど都市部を中心に生活する人なら、VinaPhoneも十分有力な選択肢です。
MobiFone|都市部利用とeSIM管理が便利
MobiFoneは2025年3月に商用5Gを開始しました。都市部を中心に利用しやすく、My MobiFoneアプリでは回線やデータプランの管理ができます。
eSIMにも対応しているため、物理SIMを日本の電話番号用に残したい人にも選びやすい回線です。
Vietnamobile|料金だけでなく利用場所も確認
Vietnamobileも利用されている通信会社ですが、仕事用のメイン回線や地方移動が多い使い方では、契約前に自宅・勤務先・よく行く地域の電波状況を確認しておく方が安心です。
携帯料金はどのくらい?
ベトナムでは、データ通信量に対して比較的手頃な料金のプランを選びやすい傾向があります。ただし、加入できるプランは電話番号、契約形態、加入時期、キャンペーンなどによって変わります。
2026年9月時点で公式情報から確認できる代表例は以下です。
| キャリア | プラン例 | 料金 | 主なデータ量 |
|---|---|---|---|
| VinaPhone | SODA155 | 155,000ドン/30日 | 8GB/日 |
| MobiFone | 5GV | 200,000ドン/30日 | 8GB/日 |
上記は料金水準を把握するための代表例です。同じプランがすべての新規加入者に適用されるとは限りません。Viettelを含め、契約時には各キャリアの公式アプリや正規店舗で、自分の電話番号に適用できる最新プランを確認してください。
外国人がベトナムでSIMを契約するには?
長期滞在で現地の電話番号を使うなら、自分の本人情報で正しく登録されたSIMを使うことが重要です。外国人は、正規店舗などでパスポートを提示して本人確認を行うのが基本です。
2026年4月15日から契約者情報の認証ルールが強化されており、通信会社や手続き内容によっては顔認証や契約者情報の再確認を求められる場合があります。端末を変更したときに再認証が必要になるケースもあるため、長期利用では「誰の名義で登録されているSIMか」を曖昧にしないことが大切です。
- パスポートを準備する
有効なパスポートを用意し、ベトナムでの滞在情報も確認できるようにしておきます。
- 通信会社の正規店舗・正規販売店へ行く
すでに他人名義で開通済みのSIMや、登録情報が不明なSIMは避けるのが安全です。
- 契約者情報を自分名義で登録する
氏名、パスポート情報、必要に応じた顔認証など、店舗の案内に従って本人確認を完了します。
- プリペイド・ポストペイドとプランを選ぶ
一般的な個人利用ならプリペイドでも使いやすく、会社契約や利用形態によってはポストペイドを選ぶ場合もあります。
- 公式アプリを設定する
残高、データ容量、チャージ、プラン変更などを確認できるため、長期利用では入れておくと便利です。
空港や非公式販売店で購入する場合も名義を確認
購入直後は使えても、登録情報に問題があるSIMは、後から利用停止や再登録が必要になる可能性があります。長期利用する番号は、正規窓口で本人名義になっていることを確認しましょう。
eSIMなら日本の番号と併用しやすい
eSIM対応スマートフォンなら、日本の電話番号を残したままベトナム回線を追加できます。
日本SIM
銀行や各種サービスのSMS認証、日本からの着信などに使用。
ベトナムeSIM
現地データ通信、Grab、ベトナム国内通話などに使用。
Viettel、VinaPhone、MobiFoneはいずれもeSIMを選べる環境があります。ただし、対応状況はスマートフォンの販売国・モデルや契約内容によって異なるため、設定画面に「eSIMを追加」などの項目があるか事前に確認してください。
短期旅行で現地番号を長く維持する必要がない場合は、通信会社との長期契約より旅行用eSIMの方が簡単なこともあります。旅行者向けの選び方はベトナムのeSIM・SIMカードガイドで詳しく解説しています。
日本のスマートフォンはベトナムで使える?

比較的新しい日本向けスマートフォンであれば、ベトナムでも利用できるケースが多いです。ただし、端末と回線の組み合わせによって対応状況が異なるため、次の項目を確認しましょう。
- SIMロックが残っていないか
- 物理SIMまたはeSIMに対応しているか
- 4Gに対応しているか
- VoLTEに対応しているか
- 5Gを使いたい場合は5G対応端末か
特に2G終了後は、VoLTE対応が重要です。4Gでデータ通信できても、音声通話だけ2Gへ切り替える古い端末では通話に影響する可能性があります。
ベトナムで端末を購入する場合
現地でスマートフォンを購入するなら、大手家電量販店やメーカー正規販売店を利用すると選びやすくなります。代表的な販売店にはThế Giới Di ĐộngやFPT Shopなどがあります。
端末価格はモデルやキャンペーンによって頻繁に変わるため、固定的な相場ではなく購入時点の公式価格を比較してください。
ベトナムの電話番号と電話のかけ方
携帯電話番号は基本10桁
ベトナムでは2018年に11桁の携帯電話番号から10桁番号への移行が行われ、現在は10桁の携帯電話番号が基本です。国内表記では先頭に「0」が付きます。
ベトナム国内で電話する
携帯電話同士なら、登録されているベトナムの電話番号へそのまま発信します。固定電話では市外局番を使用します。
- ハノイ:024
- ホーチミン:028
- ダナン:0236
ベトナムから日本へ電話する
日本の国番号は+81です。日本の電話番号の先頭の「0」を外して発信します。
例:090-1234-5678へ電話する場合
+81-90-1234-5678
日本からベトナムへ電話する
ベトナムの国番号は+84です。ベトナムの電話番号の先頭の「0」を外します。
例:090-123-4567へ電話する場合
+84-90-123-4567
日常の連絡ではLINE、Messenger、WhatsApp、Zaloなどのインターネット通話を使う場面も多く、国際電話を使う機会は以前より少なくなっています。
チャージ・契約管理はキャリアアプリが便利
プリペイドSIMは残高をチャージしながら利用します。店舗でのチャージに加え、各キャリアの公式アプリから残高確認、データプラン購入、契約内容確認などを行えます。
- Viettel:My Viettel
- VinaPhone:My VNPT
- MobiFone:My MobiFone
長期滞在する場合は、自分の回線の公式アプリを設定しておくと、データ容量や契約状態を確認しやすくなります。
今後の選択肢|VNPTとKDDIの新ブランド計画
2026年5月、VNPTとKDDIは、ベトナムで新しいモバイル通信サブブランドを共同展開する計画を発表しました。VNPTの通信基盤と、KDDIが日本で「povo」を運営してきたノウハウを組み合わせ、2026年内のサービス開始を目指すとしています。
2026年9月5日時点では、一般向けサービスの正式開始や料金プランは公開情報で確認できません。開始後は、在ベトナム日本人にとっても比較候補になる可能性があります。
よくある質問
日本のiPhoneはベトナムで使えますか?
比較的新しいiPhoneであれば利用できるケースが多いです。SIMロック、eSIM対応、4G・VoLTE対応状況を確認してください。
ベトナムでSIMを買うのにパスポートは必要ですか?
現地電話番号を本人名義で契約する場合、外国人はパスポートなどによる本人確認が必要です。2026年は契約者情報や顔認証の確認も強化されているため、長期利用するSIMは正規店舗で自分名義に登録するのがおすすめです。
5Gスマホでなければ使えませんか?
5Gは必須ではありません。4Gは引き続き重要な通信方式です。ただし2G終了後の音声通話を考えると、4GだけでなくVoLTEにも対応した端末を選ぶことが重要です。
旅行だけなら現地の携帯番号は必要ですか?
必須ではありません。数日〜数週間の旅行でデータ通信が中心なら、旅行用SIMやeSIMで十分なケースが多いです。
まとめ
ベトナムで長期生活をするなら、本人名義の現地電話番号を持っておくと、配車、宅配、仕事、各種サービスの登録などで便利です。まずはViettel、VinaPhone、MobiFoneの大手3社を比較すると選びやすいでしょう。
エリアを重視するならViettel、都市部中心ならVinaPhoneやMobiFoneも有力です。日本の番号を残したい人は、デュアルSIM対応端末で日本SIMとベトナムeSIMを併用する方法もあります。
そして2026年に特に重要なのが、2G終了への対応とSIMの本人確認です。これから端末や回線を用意する人は、4G・VoLTE対応、本人名義での契約、最新の契約者情報を確認しておきましょう。
- 端末が4G・VoLTEに対応している
- SIMロック状態を確認した
- 長期滞在なら本人名義の現地SIMを用意する
- 外国人の契約では有効なパスポートを準備する
- 契約者情報や顔認証の案内があれば対応する
- 自宅・勤務先・移動エリアに合ったキャリアを選ぶ
- 契約時に利用可能な最新データプランを確認する
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