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子育て世代は注意、ベトナムでもチャイルドシートが義務化

2025年11月17日(月)07時00分 公開
子育て世代は注意、ベトナムでもチャイルドシートが義務化

<写真:nld.com.vn>

 

ベトナム政府は2026年1月1日より、10歳未満かつ身長135cm未満の子どもを自家用車に乗車させる際、安全基準を満たしたチャイルドシートの使用を義務化する。

 

この法改正を控え、ベトナムではチャイルドシート市場が急速に拡大している。

 

ホーチミン市やハノイ市を中心に、育児用品店や電子商取引サイトでの販売が活発化しており、価格帯は200万〜500万ドン(約1万1660〜2万9150円)が主流である。

 

中でも、新生児から12歳まで使用可能な「オールインワン型」製品が人気を集めている。

 

購入者の間では、安全性や子どもの体格に合った製品を慎重に選ぶ傾向が強まっており、家庭における交通安全意識の高まりがうかがえる。

 

改正法に基づく規定に違反した場合、運転手には80万〜100万ドン(約4665〜5830円)の罰金が科される。

 

高速道路網の整備が進み、家庭用自動車の普及が加速する中、ベトナム国家交通安全委員会は、今回の措置について「未来世代を守るために不可欠な取り組みである」と強調している。

 

適切なチャイルドシートを使用することで、交通事故発生時における乳児の死亡リスクは71%、1〜4歳児においては54%低減できるというデータも示されている。

 

一方で、タクシーや配車サービス業者からは、座席の保管場所の確保や、乗車する子どもの年齢・体格に応じた柔軟な対応の難しさなど、運用面での課題が指摘されている。

 

これを受け、当局は当面の間、自家用車への適用を優先し、営業車両や公共交通機関には別途の適用基準を設ける方針を示している。

 

スクールバスに関しては、専用のシートベルトの設置が求められる見通しである。

 

また、短期利用ニーズに応える形で、チャイルドシートのレンタルサービスも活況を呈している。

 

SNS上では、1日あたり15万〜25万ドン(約875〜1460円)での貸し出しが行われており、観光や短期帰省の際に活用されている。

 

さらに、多くの販売店が配送および取り付けサービスを提供しており、初めてチャイルドシートを使用する保護者に向けたきめ細やかな対応が進められている。

 

今後は、マレーシアやタイにおける制度運用の事例を参考にしつつ、成長に応じた中古チャイルドシートの再利用促進や、法規制に関するさらなる広報活動の強化が求められる。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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