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ハノイでフェンタニルを押収、国内の違法流通拡大に懸念
<写真:laodong.vn>
ベトナム公安省麻薬犯罪捜査局(C04)は11月24日未明、ハノイ市ホンハー区にある住宅に立てこもった麻薬密売グループを強制的に制圧し、大量の違法薬物および武器を押収した。
その際の押収物の中に、強力な合成麻薬であるフェンタニルも含まれていたことが明らかになった。
摘発の際、容疑者らは住宅の扉を施錠して立てこもり、軍用銃を使用して抵抗したが、捜査員は三重に施錠された扉を突破し、催涙弾を使用して建物内へ突入した。
容疑者2人は屋根伝いに逃走を試みたが、ドローンを用いた追跡によりその場で逮捕された。
現場からは、軍用銃3丁、手榴弾1個、フェンタニルを含有する液体薬物6瓶に加え、その他の合成麻薬や笑気ガスのボンベなどが押収された。
さらに、関係者の別の住居からは、約4万8000錠の合成麻薬と1kgのメタンフェタミンが発見された。
押収された液体薬物は検査の結果、フェンタニルを含んでいることが確認された。
フェンタニルはモルヒネの最大50倍の鎮痛効果を持ち、医療現場では厳格な管理のもと使用されているが、違法に合成されたものが麻薬として流通しており、極めて少量でも致死性が高い。
そのため、過剰摂取による死亡例が世界各地で多発している。
この事件で指導的役割を果たしていた容疑者グエン・ヴァン・トゥアン(31)は、強い陶酔感を得る目的で、約700万ドン(約4万円)を支払いフェンタニル入りの薬物を購入し、そのうち4瓶を既に使用していたと供述している。
ベトナム国内では、2024年11月にハノイ市郊外のザーラム郡において、フェンタニルによるものと見られる薬物中毒死が2件発生しており、当局は警戒を強めている。
米国ではフェンタニルの過剰摂取による年間の死者数が5万人を超えており、オピオイド危機の深刻化が大きな社会問題となっている。
これを受けて国連は、フェンタニルおよびその類似化合物を国際的な規制物質に指定している。
ベトナム当局は、フェンタニルの違法流通が国内でも拡大しつつあるとの見解を示しており、取締体制の強化が急務であると強調している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。