Updated 2017年05月05日

「アオザイの歌姫」と呼ばれるベトナム人歌手カイン・リー

歌手のカイン・リー氏は、ミュージシャンのチン・コン・ソン氏の命日である4月にホーチミンに帰ってきたばかりである。今回、同氏はチン・コン・ソン氏と日本で歌った日々や若い時にボレロを歌っていた当時を語る。

「日本をとても愛している」

インタビュアー:日本の観客はまだ、チン・コン・ソンさんの曲を歌う歌手カイン・リー氏の歌声が大好きだ。1970年、日本で初めて公演を行ったきっかけはなんだったのか。

カイン・リー氏:当時、私と作曲家であるチン・コン・ソン氏は日本に招待されていたが、ソン氏は行けなかった。そのため、グエン・アン・チン氏と一緒に行き、大阪の大阪フェスティバルで公演した。

インタビュアー:その後、日本に何度も戻ったのだろうか。

カイン・リー氏:何回日本へ行ったのかもう覚えていない。1979年、日本のNHKテレビ局は、タイ、香港、韓国、ベトナム、日本からの代表を含むアジア音楽祭に私を招待した。その後、Diem xuaなどチン・コン・ソン氏の曲を8曲と日本の曲2本をCD収録した。そして私は、これらの旅行を通してさらに日本が大好きになった。

最近日本に行ったのは、2004年の広瀬国際奨学財団からの招待だった。

インタビュアー:日本の観客は、チン・コン・ソン氏との公演後、カイン・リー氏を称賛した。また、ベトナムのアオザイも好きらしい。

カイン・リー氏:それは私の幸せの一つである。日本人はベトナムのアオザイが大好きだ。日本での公演後に、よくアオザイを着た。アジア音楽祭の後からアオザイ姫と呼ばれるようになった。そのあだ名は今もまだ残っており、日本の新聞でも書かれている。

日本人はアーティストを評価し賞賛しており、主催者への配慮や思いやりを感じる。チン・コン・ソン氏の歌を通して、私を知ってもらえた事は誇りだ。ベトナム人としてベトナムのアオザイを着て日本で公演でき、幸せだった。

インタビュアー:カイン・リー氏について書かれている角英夫による「サイゴンから歌姫」という本を読んだだろうか。

カイン・リー氏:その本は1997年に日本で発売された。私について書かれた本があることを知り、嬉しかった。人々はチン・コン・ソン氏の音楽が大好きであり、チン・コン・ソン氏のおかげで私はこんなに愛されている。

インタビュアー:日本に公演した曲の中で、特に強い感情を抱いた曲は何だったのか。「Diem xua美しい昔」だろうか。

カイン・リー氏:昔の日々だけでなく、今までも「Diem xua美しい昔」を歌う度に感動し、初恋を思い出す気分になる。チン・コン・ソン氏の歌は特別で、人々に記憶を思い出させるのだ。ある人にとっては、この曲はその人の記憶を思い出させるだろう。また、チン・コン・ソン氏が自分のために書いてくれた曲だと感じる人もいるだろう。このように、チン・コン・ソン氏の曲は、人々の心の中にずっと生き続けるのだ。

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