中国に代わり日・韓・タイのブランドが人気に
昨年ベトナムの消費者のあいだで、国産製品に対する関心がより薄れ、実際の購入数も減っていることが明らかになった。外国産の中でこれまで多数を占めていた中国メーカーも数が減る一方で、日本・韓国・タイ産製品が代わって人気となっている。
高品質なベトナム製品に関する企業連合(the Business Association of High-Quality Vietnamese Products)の統計によれば、「ベトナム製品が好き」と答えたのは全体の51%で、昨年の同じ調査から27%減少している。
アンケート回答者のうちの60%は変わらずよく国産製品を購入しているとしたのに対し、32%は前年に比べ購入頻度が減ったという。
同連合は毎年、地元に支持される製品を作る国内企業に対し「高品質ベトナム製品賞」を授与している。今年は3ヶ月半の調査期間中に小売店3000店と13,000世帯の投票を募り、640社を選定した。
「この投票により、市場に関する最新の傾向を知ることができると同時に、停滞しつつあるベトナム製品にもっと興味を持っていただけるようになる」と会長のVu Kim Hanh氏は火曜にホーチミン市で開かれた会議の際に述べた。
「ベトナムの消費者が自国製品に対する興味を失うにつれ、他国ブランドが市場に入り込みベトナム企業が淘汰されてしまう恐れがある」とHanh氏は警鐘を鳴らす。
一方で日本産などが徐々に人気を博しつつある。タイ・日本・韓国産の製品を高い頻度で買うという人は昨年の調査では3%に満たなかったものの、今回は8〜10%にまで伸びている。
これらの国は菓子部門だけでも、ベトナム人消費者による購入数を12%から17%まで伸ばしている。
◯積極的な拡大
ベトナム産製品の信用低下により、高品質な外国ブランドがベトナムの市場に深く入り込むことが可能になっている。
ベトナムのメーカーの多くは受注の方法が未だに不誠実かつ不透明で、それが消費者の間で信用を失う要因となっている。中国産の絹をベトナム産と偽って記載した先日のKhaisilk社の不祥事はその典型ともいえる。
一方で消費者の間でも評判の高いベトナム企業はそうした「ニセモノ」製品に対する対処に追われている。
国内企業がこうした問題に頭を悩ませる中、外国企業は繰り返しキャンペーンを打ち出し顧客の囲い込みを狙っている。
ベトナムでは以前Metro Cash&Carryとして知られていた卸売チェーンのMega Marketは現在タイ法人となっており、国内に小売店19店舗を展開している。
タイもまたベトナム小売市場に参入しており、コンビニエンスストアB’s Martは75店舗、スーパーマーケットBig Cは32店舗を構える。また家電チェーンのNguyen Kimはうち49%がタイの複合企業Central Groupを占めている。
その合間に、日本企業はその広いネットワークを使って市場参入を果たしている。イオンモールやサイゴンセンターといった大規模商業施設から、ファミリーマートやセブンイレブンなどの小規模コンビニエンスチェーンまで幅広く進出している。
LotteやEmart、SG25などの巨大韓国小売企業もまた同様にベトナム市場で頭角を現している。
これら外国企業はベトナム市場での拡大に加え、ベトナムで開催される国際展覧会すべてに積極的に参加し、新たなパートナーや協力関係を探している。
「こうした企業はそれぞれの国の後援を受けているため、こうした国際的な展覧会に非常に熱心に参加してきているのだ」と会を主催するVinaxadのNguyen Khac Luan最高責任者は説明している。
「例えばタイ政府の援助があれば、より多くのタイ貿易博覧会が開かれることになり、一方でベトナム製品をアピールする同様のイベントより多くなってしまう」と危機感も表している。
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