ベトナム南部Cai Lay有料道路、通行料金徴収再開か
ベトナム南部のCai Lay有料道路料金所は、抗議による閉鎖から1年以上経ち、今月中に再開する予定だという。Nguyen Nhat交通運輸副大臣、料金所の投資家、同省関係者が出席した会議でメコンデルタにあるティエンザン省の料金徴収を3月25日から開始することが決定されたという。
乗車人数が12人以下の車両と2トン以下のトラックの通行料金は以前の3万5000ドン(約175円)から63%引き下げられ、1万5000ドン(約75円)に設定される。また他の自動車への料金も同じ比率引き下げられるという。
通行料金は下がるが、料金徴収期間は当初の7年から15年9ヶ月に引き延ばされる予定だという。
National Highway No.1 Tien Giang Investment社のLuu Van Hao氏によると、現在、料金所は8車線あり、そのうち2車線では自動精算だという。
今年10月までに、10車線全てで自動精算を行うことができるようになると同氏は話した。
ティエンザン省の運輸部門責任者であるTran Van Bon氏は、地元住民から500件以上の自動車の通行料免除申請を受けているが、申請が承認されたのは350件に過ぎないと述べた。
Nhat副大臣は以前は通行料免除は料金所から半径4km以内に住む住民であったが、今回から半径10km以内に住む住民まで適用範囲が拡大する予定だと話した。
BOT(Build-Operate-Transfer)モデルで建設されたCai Lay料金所は、2017年8月1日に初めて設置された。
26.5kmにも及ぶ高速道路を再びアスファルト舗装し、周辺地域に全長12kmのバイパス道路を建設するプロジェクト費用は1兆ドン(約500億円)に達すると推定されている。
一部の運転手らは料金所で抗議活動を行い、新しい迂回路に建てるべきだと主張した。
現在の設置場所では、高速道路を利用し、バイパス道路を利用しない人まで通行料を払わなければならなくなると主張した。
料金所での抗議では、運転手らが故意にベトナムの最小通貨単位である200ドン(約1円)と500ドン紙幣(約2.5円)で料金を支払い、料金所係員の支払い金額の確認に時間がかかり、何時間も渋滞が発生した事態が発生したという。
混乱が生じる前に料金所を閉鎖し、車両を無料で通過させるという事態も複数回発生している。
その後料金所は3ヶ月間閉鎖された。
2017年11月下旬に料金所は再開た時にも同様に、運転手らが小額紙幣で支払いをし、抗議活動を行ったという。
地元住民も料金所の設置に納得しておらず、近隣を運転するだけでも料金を払わなければならなかったと述べた。
2017年12月にNguyen Xuan Phuc首相は、ティエンザン省にCai Lay料金所の徴収を一時停止するよう指示した。
緊急会議が開かれ、同氏は政府が最終決定を下すまで料金徴収が行われないことが決定されたという。
昨年の立法議会の総会で発表された報告書によると、高速道路の62 km毎に料金所が設置されているという。政府が設定した距離の間隔は70 kmだ。
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