イオン、ベトナムのスーパーマーケットチェーン店を売却か
VnExpressによると、日本の小売企業であるイオンはベトナムのショッピングチェーン店「フェビマート(Fivimart)」との提携を解消するという。
<2018年9月28日、ハノイのイオンにあるフィビマートのロゴが隠されている様子(写真:VnExpress/Minh Son)>
イオンの役員は、3年間の契約を終えフェビマートの全株式をベトナム企業へ売却したと匿名で話している。
取引金額は公開されていない。
先週の金曜日より、多くのフェビマートの店舗ではイオンのロゴを隠す作業が行われている。フェビマートの公式Facebookページでは、イオンのロゴを外した新たなプロフィール画像が公開されており、同ウェブサイトでは「改装工事中」と発表されている。
2015年、イオンはフェビマートオーナーのNhat Nam氏から株式30%を取得し合資会社となった。フェビマートアウトレットの店舗数は以前10店舗だったものが現在は23店舗まで増加している。
フェビマートの収益はここ数年、年間で20%上昇している。
しかし、フェビマートでは高いコストが原因となって、2015年には600億ドン(約3億円)、2016年には960億ドン(約4億8000万円)、2017年には230億ドン(約1億1500万円)と過去3年間に渡って損失が報告されている。
昨年末、フェビマートは累計損失額が2000億ドン(約10億円)に上ったと報告し、負債額は同社の総資産価値に相当する8230億ドン(約41億1500万円)に及ぶ。
2008年にイオンはベトナム市場に進出した。2011年、コンビニチェーンである同グループのミニストップはベトナムコーヒー企業のTrung Nguyenと提携し、G7-Ministopコンビニエンスストアを立ち上げた。
契約はうまくいかず、2015年、ミニストップは契約を解除した。ミニストップは新たに日本の双日と提携し、今後8年間で800店舗を展開する見込みだ。
また、イオンは現地企業のシティーマートとも提携しているが、2015年には910億ドン(約4億5500万円)、2016年には330億ドン(約1億6500万円)の損失が発生している。
2016年末、シティーマートの累計損失額は1570億ドン(約7億8500万円)に上る。
イオンはホーチミン、ハノイ、ベトナム南部のBinh Duong省に4店舗展開している。
ハノイにもう一店舗とベトナム北部のハイフォンに現在建設中で、2020年までに20店舗展開することが目標だ。
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