Kai-Takに続く新たな台風が接近中
木曜日の朝にフィリピン東部に位置していた熱帯低気圧が、現在勢力を拡大しながら南シナ海へ向かっており、月曜日からベトナム領海内にある台風Kai-Takと似た軌道を通ることが明らかになった。
気象学者によれば、この台風はフィリピンを超えた後、南シナ海へ侵入し、26日にはベトナム南部へ最接近するという。ベトナムへ接近した台風はこれで16個目となる。
南部水理気象センターは木曜、「本格的な接近はこれからだが、引き続きより正確な予報を届けられるよう努めていく」と発表した。
その一方、台風Kai-Takは、木曜午前7時の時点でスプラトリー諸島から180km東に位置し、秒速28mの強風を吹かせながら勢力を強めている。
今後24時間は時速15kmのスピードで西進を続け、金曜午前4時にはBa Ria-Vung Tau(ブンタウ)省Con Dao島から340kmの位置まで近づく見込みとなっている。
ベトナム南部の海岸沿いは荒れた海に注意が必要だ。
台風Kai-Takは先週木曜に熱帯低気圧として発生。勢力を維持してベトナムの群島地域へ近づいており、これまでに死者43人と多数の行方不明者が出ている。
今年のベトナムは、これまでに15回の台風の影響を受ける嵐の年となっている。11月初旬には台風Damreyが中南部地域に深刻な被害をもたらしたばかりだ。
ベトナムの公式の統計によると、今年11月までで自然災害による死者・行方不明者は390人、負傷者は657人にのぼる。被害総額は約522億ドン（約2億6千万円）となっている。
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