公共住宅向けローン、支出進捗は1%未満

2024年04月23日(火)08時00分 公開
公共住宅向けローン、支出進捗は1%未満

<写真:tienphong.vn>

 

ベトナム国家銀行によると、社会住宅向けに提供された125兆ドン(約7596億円)の信用パッケージは、現在までにわずか4150億ドン(約25億2200万円)しか支出されておらず、6件のプロジェクトでの進捗は1%にも達していない。

 

2023年4月から開始されたこの住宅ローンは、2030年までに100万戸の社会住宅を建設することを目的としているが、商業銀行の参加により総額が120兆ドン(約7292億円)から125兆ドン(約7596億円)に増加した。

 

しかし、この1年間の実施結果は極めて低調であり、社会住宅の供給が限られているため、進展が遅れている。

 

現在、28の都市と省が社会住宅や労働者住宅のリストを公表しており、7月からこれまでに68のプロジェクトがこのプログラムの資金調達リストに掲載された。

 

さらに、一部のプロジェクトは法的な問題や土地の解放、土地使用料の計算、土地用途の変更の手続きに問題が発生しており、これが銀行がプロジェクトの資金を提供する基盤となっていない。

 

また、複雑な受益者規定により、住宅ローンの特典を受けることが困難であるとされている。

 

建設省も優遇ローンの利率が依然として高く、融資期間が短いため、企業や市民が資金を借りる魅力がないと指摘した。

 

ホーチミン市不動産協会のレ・ホアン・チャウ会長によると、この信用パッケージは古いアパートの改修を行う人々には有利であるが、社会住宅購入者には不安定さがある。

 

また、プロジェクト開発者が他のプロジェクトを担保にして借入れる必要がある現状は、商業銀行によって解決されるべき問題であると指摘されている。

 

 

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