ベトナムの生産と業績、引き続き回復を維持

2024年05月03日(金)07時00分 公開
ベトナムの生産と業績、引き続き回復を維持

<写真:thoibaotaichinhvietnam.vn>

 

ベトナム統計総局(GSO)によると、同国では産業生産が持続的に回復しており、2月の生産はテト(旧正月)の影響で落ち込みを見せたが、他の月は安定した成長を維持している。

 

4月の工業生産指数(IIP)は前月比で0.8%増加し、前年同月比では6.3%の増加を記録した。

 

2024年1月〜4月の間では、IIPが6%増加し、前年同期の2.5%減から大幅に改善された。

 

この中で、加工・製造業が6.3%増加し、全体の成長に5.5%の寄与をしている。また、4月1日時点での同業界の雇用は前年同期比で3.4%増加した。

 

この生産の改善が過去4ヶ月間で15%増加した輸出に大きく寄与している。

 

工業製品は総輸出額1236億4000万ドル(約19兆2726億円)のうち87%以上を占めている。また、貿易収支は前年同期の76億6000万ドル(約1兆1940億円)から84億ドル(約1兆3094億円)へと増加した。

 

輸入の動向を見ると、今後も生産が好調である可能性が高い。過去4ヶ月間でベトナムは1152億4000万ドル(約17兆9570億円)を輸入に費やし、そのうち94%が生産資材で、総額1080億ドル(約16兆8347億円)に上る。

 

VnDirect証券の第一四半期マクロ経済レポートによると、工業部門は依然として回復傾向にあるが、3月の購買部門指数(PMI)が50ポイントを下回り、減少を示しているため、今後の動向を注視する必要がある。

 

一方で、商業やサービス、投資活動も過去4ヶ月間で好調を維持しているが、まだ完全には安定していない。

 

国内外からの投資はそれぞれ5.9%及び4.5%増加し、海外直接投資(FDI)は約92億7000万(約1兆4450億円)ドルに達した。

 

しかし、企業は依然として多くの逆風に直面している。毎月平均で2万300社が市場に新規参入している一方で、2万1600社が撤退しており、撤退数は前年同期比で12.2%増加している。

 

小売り及びサービス売上高は過去4ヶ月で8.5%増加したが、これは前年同期の13.3%増加から減速している。

 

VnDirectによると、サービス業の回復ペースが遅れる原因は、国内需要の困難、金融・銀行・保険活動の減速、及び観光活動の再開の影響が次第に薄れていることである。

 

 

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