ハロン市、スマートシティ目指す計画を発表
<ハロン市の街並(baochinhphu.vnより)>
ベトナム北部のクアンニン省にあるハロン市がスマート観光都市化を目指す計画を発表した。
同市は、人々や企業に便利なサービスを提供することを目的に、健康、教育、統治、運輸、金融銀行および課税を含む様々な分野にIT技術を適用することを計画している。
関係各局は、2020年までにスマートシティ開発のプロセスを加速させ、近代的な大都市化計画を行っているという。
2017年〜2020年までに、照明システムのアップグレード、都市管理におけるオンライン税金徴収システムおよび技術適用の設定、ハロン湾での観光の安全性の向上など5つのスマートシティプロジェクトに投資を行っている。
ハロン市人民委員会の委員長であるNguyen Ngoc Son氏によると、当局はこれらのプロジェクトの計画作成は完了しているという。
市内の主要道路18箇所に約3500の発光ダイオード(LED)照明が設置されている。
同市の公共サービス管理委員会の副会長Le Thanh Quynh氏は、同市の照明システムの運営監督のため公共照明管理センターが設立されたと述べた。
LED照明は節電に役立ち、中心街から離れた地域にも今後は設置されるとQuynh氏は述べた。
スマートシティを発展させるため、地方自治体は税務上の損失回避を目的として34社の企業でスマート税徴収システムを試験的に運用した。
同市の税務部長のNguyen Huu Ban氏は、代理店が企業、家庭や個人の電子請求書の管理にIT技術を導入していると述べた。 3607社ある企業のうち計986社が電子請求書を使用しており、 3000以上の企業がオンラインで税金を納めているという。
同市は本年度から2020年までに地元企業の60%が電子請求書を使用することを目指している。
同市は行政手続改革と政府運営の電子化を目指し、病院でのペーパーレス化も進めているという。
省立総合病院、産科小児病院およびBai Chay病院も電子カルテを使用している。
将来、患者は病院が発行した個人情報や健康記録を表示するカードで健康診断の予約ができる可能性があるという。
ハロン市にはユネスコ世界遺産のハロン湾で有名な都市だ。
以前、Nguyen Xuan Phuc首相は2050年までにハロン市を世界クラスの観光とサービスの中心地に発展させるための構想計画を承認した。
計画ではハロン市が近代的な社会経済的インフラシステムを備えた海上観光都市となることが期待されている。
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