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テーゾイジードンの効率化戦略、約1万4000人をリストラ
<写真:nguoiquansat.vn>
ベトナムの大手小売チェーン「テーゾイジードン」は、再編の一環として大幅な人員削減を進めている。
同社の財務報告によると、9月末時点の従業員数は6万258人で、2022年末から約1万4000人減少した。
最盛期には7万4000人以上を抱えていた同社であるが、経済環境の悪化や消費低迷を受け、効率化に向けた方針に転換している。
同社の経営陣は「人員削減は組織のスリム化と効率化を目的とした構造改革の一環」と説明している。
これにより残った従業員の福利厚生を向上させることを目指しているという。
テーゾイジードンは退職した従業員に付与されていた従業員株式所有計画(ESOP)の株式を段階的に買い戻している。
2024年に入ってからすでに数回にわたり買戻しが実施されており、5月には32万8789株、2月には15万4211株のESOPが回収された。
最新の発表では、43万1179株を自社資金で買い戻す計画を明らかにした。
買戻しはホーチミン証券取引所を介し、ベトナム証券預託清算総公社(VSDC)を通じて実施される。
この動きは人員削減による退職者が増加したことに伴う措置であり、同時に株主への還元策の一環とみられる。
同社の第3四半期の財務報告では、従業員への賞与費用として約1兆7000億ドン(約101億6260万円)が計上されている。
この額は前年同期の6710億ドン(約40億1393万円)から2.5倍に増加した。
同社のヴー・ダン・リン最高財務責任者(CFO)は「この増額は業績改善を受けた従業員の士気向上策」と説明している。
前年は業績不振によって賞与額が15年ぶりの最低水準に抑えられていたが、2024年は業績回復を反映し、年末に増額分を支給する方針である。
リンCFOは「この賞与増額は長期的な企業の成長を支える重要な施策である」と強調した。
同社の規模を考慮すると、1人当たりの賞与額はそれほど大きくないが、全体として従業員への配慮を優先する姿勢を示している。
テーゾイジードンはパンデミック後の経済的困難と消費低迷の影響を受け、2022年以降に業務効率化を目指して構造改革を進めている。
同時にESOP株式の買戻しや賞与増額といった施策により、従業員のモチベーション維持を図っている状態である。
これらの動きは企業の財務健全性を保ちながら競争力を強化し、持続可能な成長を目指す戦略の一環とみられる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。