香港デモ、ベトナム発着便 欠航相次ぐ
<2019年8月12日、香港で起きている逃亡犯条例のデモのためフライトの欠航を表示する香港国際空港掲示板(写真提供:Photo by Reuters/Tyrone Siu.)>
香港で発生しているデモの影響で、ベトナムの空の便にも影響が出ている。ベトナムの各航空会社は12日に予定していた便の欠航と時刻変更を発表した。
1日約20万人が利用し、世界で最も忙しい空港とされている香港国際空港は、デモ参加者が空港に集結しため、空港閉鎖を余儀なくされた。この影響で数百ものフライトが欠航になった。
香港国際空港の公式ホームページによると、ベトナム-香港間では11便が欠航し、10便に出発の遅れが生じたという。
影響を受けたのはベトナム系のジェットスター・パシフィック航空、ベトナム航空、ベトジェットエアと香港系のキャセイドラゴン航空、キャセイパシフィック航空、香港エクスプレス航空、香港航空の7社が運行する便だ。
香港では中国本土への容疑者の身柄引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」の改正案の撤回を求めたデモの規模が拡大している。この影響で、香港国際空港発着便の多くに欠航や遅延などが生じている。
ホーチミン−香港間を運行するベトナム航空594便と595便は予定の出発時刻から7時間40分の遅延して運行を行った。
その他の便は時刻通りに運行されたという。
各航空会社は香港国際空港から出発する乗客に対して、出発時刻の3時間前に搭乗手続きを行うことを呼びかけている。
13日にはジェットスター・パシフィック航空の運航するハノイ発・香港行きのBL160便とダナン発・香港行きのBL161便が欠航している。
欠航した便に搭乗予定であった乗客に対しては、希望に応じて予約便と同じ航路の便への振替対応をすると発表した。
ベトナム大手格安航空会社ベトジェット・エアの運航するホーチミン−香港間の便は12日に欠航している。
航空会社は、ベトナム−香港間の便に搭乗予定の乗客に対して、最新のニュースや情報を確認し、状況に応じて予定を調整することを呼びかけている。
AFP通信によると、警察の暴力を非難するためにデモ参加者数千人が香港国際空港に集まり、12日夕方以降の全ての香港発着便が欠航になったという。
中国政府が香港の一部のデモ活動を「テロ」と表現したことを受けて、香港国際空港でのデモ活動が大規模化し、今回の空港閉鎖に至った。
香港警察の発表によると、12日に空港に集まったデモ参加者は5000人以上だという。
空港当局はデモ参加者が到着ロビーに集まることを許可していたが、警察は一部のデモ参加者が出発ロビーにまで集まっているとした。
今回のデモ活動は1997年の香港返還以降最大級の規模で、中国政府に対する強い反発が露呈している。
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