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中国への少女人身売買事件、ベトナム人女性に禁錮10年
<2020年1月13日、人身売買の罪でゲアン省裁判所に立つLo Thi Thanh被告(左)とLuong Thi Khay被告(写真提供:VnExpress/Quynh Luu)>
13日、人身売買の罪に問われているゲアン省出身の女性2人に対して、禁錮刑10年の実刑判決が言い渡された。
ゲアン人民委員会はLuong Thi Khay被告(37)とLo Thi Thanh被告(33)を2012年1月に14歳の少女2人を中国に人身売買した罪で起訴した。
身元不明の少女2人はThanh被告に仕事のために中国に連れて行って欲しいと依頼したという。しかしKhay被告とThanh被告は中国に住むVi Thi Hue氏に対して販売可能な花嫁を見つけたと伝え、2人の少女を販売した。
2人の少女はそれぞれ8700ドル(約89万円)で売られたという。Hue氏はKhay被告に4323ドル(約47万円)を支払い、Khay被告は自身とThanh被告の報酬に4000万ドン(約20万円)を抜き、少女らの家族にそれぞれ3000万ドン(15万円)支払ったという。
7年後、少女2人は脱走してベトナムに戻り、この出来事を警察に通報した。
裁判所は実刑判決に加え、Thanh被告とKhay被告に対して、少女2人の家族にそれぞれ2500万ドン(約12万5000円)の支払いを命じた。
ベトナム公安省によると、ベトナムでは毎年数百億ドルに及ぶ人身売買が行われており、ベトナムの深刻な問題になっているという。
2013年以降、ベトナム国内で記録されている人身売買被害者の数は3400人以上になるが90%以上は女性、子供、少数民族だという。
ベトナムの人身売買被害者の80%は中国に売られるという。一人っ子政策と息子を望む両親のために女児を違法中絶するといった性差別意識を背景に、ベトナムから中国に売られる女性と女児の数は急増しているという。
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