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ベトナムのスタートアップへの投資、前年比で27.7%減
<写真:cafef.vn>
2023年にベトナムのスタートアップ企業への投資は前年比で27.7%減となったが、これは東南アジア地域で最も小さい減少幅であった。
エンタープライズ・シンガポールとディール・ストリート・アジアによって最近公開された報告書によると、ベトナムのスタートアップは2023年に5億1000万ドル(約774億6569万円)の投資を受け取り、前年の7億ドル(約1063億2545万円)から縮小した。
投資された取引は54件で、34%以上の減少となっている。
しかし、資金調達の冬の影響を受ける東南アジアの中で、ベトナムのスタートアップへの投資減少は最も小さい。
2023年にシンガポール、インドネシア、ベトナム、マレーシア、フィリピン、タイのスタートアップ市場での取引数と取引価値はそれぞれ約29%、約53%減少した。
中でもマレーシアとタイは80%以上の減少で最も大きな影響を受けた。
絶対的価値で見ると、2023年におけるベトナムのスタートアップへの資金流入はシンガポールの61億ドル(約9265億5035万円)、インドネシアの12億8000万ドル(約1944億2368万円)に次いで第3位であった。
シンガポールは依然として地域の「スタートアップの首都」として、取引数の約64%、投資額の73%以上を占めている。
しかし、シンガポールも2023年には、前年の110億4000万ドル(約1兆6769億円)から約45%の資金減少を経験した。
資金と市場の圧力の下、東南アジアのスタートアップ企業は賃金構造の再構築、採用の縮小、人工知能(AI)の活用を選択している。
グリンツとモンクズ・ヒル・ベンチャーズは、183人の上級人事および創業者からの1万以上のデータポイントを調査し、スタートアップがIT部門の賃金を下げ、ビジネス部門の賃金を上げる傾向があることを示した。
ベトナムでは、経済的困難な時期に多くの企業が削減や再構築を行った結果、人員が過剰となり、バックエンド開発者の給与が最大で8.2%減少している。
一方で、販売関連職は採用需要が高いトップ3職種の1つであり、収益創出に対する強い集中を反映した。
過去1年間でベトナムのスタートアップは市場の困難から生じる課題に継続的に適応してきており、組織を再構築し、より効率的で効果的になっているという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。