ベトナムコーヒー完全ガイド|種類・飲み方・お土産・淹れ方
目次
ベトナム旅行や生活で一度は試してみたいのが、フィンでゆっくり抽出するベトナムコーヒーです。
練乳入りの「カフェスアダー」が有名ですが、ブラック、バクシウ、エッグコーヒー、ココナッツコーヒー、ソルトコーヒーなど、実際にはさまざまな飲み方があります。
この記事では、ベトナムコーヒーの特徴や種類、注文方法、フィンでの淹れ方、お土産の選び方までまとめて紹介します。
最終確認:2026年8月31日
商品ラインアップやカフェの営業状況は変更される場合があります。購入・訪問前には各ブランドの公式情報をご確認ください。
この記事のポイント
- 伝統的なベトナムコーヒーではロブスタを使った濃い味わいが主流
- 定番は練乳入りの「カフェスアダー」
- エッグ、ココナッツ、ソルト、バクシウなど種類も豊富
- 甘くないコーヒーは「không đường」と注文できる
- お土産はG7、粉・豆、ペーパーフィルター、フィンなどから用途別に選ぶ
- 商品購入時は「安い=偽物」と決めつけず、原材料や製造者の表示を確認する
ベトナムコーヒーとは? ロブスタ中心の濃い味わい
ベトナムの伝統的なコーヒーで存在感が大きいのが、苦味とコクの強いロブスタ種です。
USDA FASは2026/27年度のベトナムのコーヒー生産量を3,250万袋と予測しており、このうち3,140万袋がロブスタ、110万袋がアラビカとしています。
一方で、ベトナムコーヒーがすべてロブスタというわけではありません。ダラットを含む高地ではアラビカも生産され、近年はスペシャルティコーヒー、自家焙煎、ハンドドリップなどを楽しめるカフェも増えています。
ベトナムは現在も世界有数のコーヒー大国
ベトナム農業環境省によると、2025年のコーヒー輸出額は約86億米ドル。量だけでなく、加工品や高品質コーヒーなど付加価値を高める動きも続いています。
日本のコーヒーとは何が違う?
| 項目 | 伝統的なベトナム式 | 日本でよく見かけるスタイル |
|---|---|---|
| 豆 | ロブスタまたはロブスタを含むブレンドが多い | アラビカ主体のブレンドやシングルオリジンも多い |
| 味 | 苦味・コクが強いタイプが多い | 酸味・香り・苦味など店によって幅広い |
| 抽出 | 金属フィルター「フィン」が代表的 | ペーパードリップ、エスプレッソなど |
| 飲み方 | 練乳、砂糖、氷を組み合わせる飲み方が定番 | ブラック、カフェラテなど幅広い |
ただし、これはあくまで伝統的なスタイルの比較です。現在のベトナムにはエスプレッソマシンを使うカフェやスペシャルティ専門店も多く、「ベトナムのコーヒーは全部甘くて濃い」と考える必要はありません。
ベトナムで飲みたい定番コーヒー6種類
カフェスアダー(Cà phê sữa đá)

濃いコーヒーに加糖練乳と氷を合わせた、ベトナムを代表するアイスコーヒーです。
強いコーヒーの苦味と練乳の甘さを一緒に楽しめるため、「ベトナムコーヒーを初めて飲む」という方にもわかりやすい一杯です。
カフェデンダー(Cà phê đen đá)

アイスのブラックコーヒーです。
ただし、「đen=ブラック」でも砂糖が加えられる店があります。完全な無糖を希望する場合は、注文時に「không đường(砂糖なし)」と伝えましょう。
バクシウ(Bạc xỉu)

カフェスアダーよりもミルクが多く、コーヒーが少ない甘めのドリンクです。
コーヒーの強い苦味が苦手な方や、デザート感覚で楽しみたい方にも向いています。
エッグコーヒー(Cà phê trứng)

卵黄、砂糖、練乳などを泡立てたクリームを濃いコーヒーと合わせる、ハノイ発祥の名物です。
コーヒーというよりデザートに近い濃厚な口当たりで、ハノイ旅行では一度試したいメニューです。
実際にハノイで飲める店を探している方は、ハノイのエッグコーヒーおすすめカフェも参考にしてください。
ココナッツコーヒー(Cà phê dừa / Cà phê cốt dừa)

コーヒーとココナッツミルクやココナッツクリーム、練乳などを組み合わせた冷たいドリンクです。
シャーベットやフローズンドリンクに近いタイプもあり、暑いベトナムで飲みやすい一杯です。
ソルトコーヒー(Cà phê muối)

コーヒーに塩味のあるクリームを合わせる、フエ発祥のコーヒーです。
塩気によって甘さとコーヒーの苦味が引き立つのが特徴で、現在はフエだけでなくホーチミンやハノイでも見かけるようになっています。
甘くないコーヒーを頼みたいときのベトナム語
ローカルカフェでは、メニュー名だけでは甘さがわからない場合があります。甘さを調整したい場合は、次の表現を覚えておくと便利です。
| ベトナム語 | 意味 |
|---|---|
| Không đường | 砂糖なし |
| Ít đường | 砂糖少なめ |
| Ít sữa | ミルク・練乳少なめ |
| Cà phê đen không đường | 無糖のブラックコーヒー |
| Nóng | ホット |
| Đá | アイス・氷入り |
甘いものが苦手なら「Cà phê đen không đường」がわかりやすい
ベトナム語の発音に自信がない場合は、文字をスマートフォンで見せたり「No sugar」と補足したりしてもよいでしょう。
ベトナムで見かける主要コーヒーチェーン
ローカルの個人店だけでなく、大手チェーンもベトナムコーヒーを試しやすい場所です。
| ブランド | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|
| Highlands Coffee | 伝統的なフィン系コーヒーからティー、フリーズ系、軽食まで幅広い | 初めての旅行、休憩、定番を試したい人 |
| Phúc Long Coffee & Tea | コーヒーに加えて茶葉を使ったドリンクも豊富 | コーヒー派とティー派が一緒に利用する時 |
| Trung Nguyên Legend | ベトナムを代表するコーヒーブランドのひとつ。G7など商品購入にも向く | ベトナムコーヒーらしさを楽しみたい人 |
| KATINAT | コーヒーとティーを中心とした現代的なカフェチェーン | 街歩き中に入りやすいカフェを探している人 |
| The Coffee House | カフェスアダー、バクシウ、ラテなど幅広いメニューを展開 | ベトナム式と現代的なカフェメニューの両方を楽しみたい人 |
店舗数、営業時間、取り扱いメニューは随時変わるため、訪問前には各ブランドの公式サイトや公式アプリで確認してください。
ベトナムコーヒーのお土産はどう選ぶ?
「ベトナムコーヒー お土産」で探している方は、ブランド名だけでなく、渡す相手がどうやって飲むかを基準に選ぶと失敗しにくくなります。
| タイプ | 向いている人 | ポイント |
|---|---|---|
| 3in1インスタント | ばらまき土産、手軽さ重視 | お湯だけで飲める |
| ブラックインスタント | 甘さを自分で調整したい人 | 砂糖・練乳を後から追加できる |
| ペーパーフィルター | 器具を持っていない人 | ドリップ感覚で使いやすい |
| 粉・豆 | コーヒー好き | 豆の種類、焙煎、挽き方を確認する |
| フィン | ベトナムらしいお土産を探す人 | 粉コーヒーとセットにすると使いやすい |
G7|手軽なばらまき土産
Trung Nguyên LegendのG7は、ベトナムコーヒー土産の定番候補です。
甘いベトナム風コーヒーを手軽に楽しみたいなら3in1、甘さを調整したい方にはブラックタイプなど、相手に合わせて選べます。
Trung Nguyên Legendの粉・豆|フィンで本格的に飲みたい人へ

自宅でフィンを使ってベトナム式コーヒーを淹れたい人には、インスタントではなく粉・豆タイプが向いています。
商品によって使用している豆やブレンド、焙煎の特徴が異なるため、パッケージ表示を見て選びましょう。
CON SOC COFFEE|ペーパーフィルターやギフト向け

リスのロゴで知られるCON SOC COFFEEでは、粉コーヒー、豆、ペーパーフィルタータイプ、ギフトボックスなどが展開されています。
紙フィルタータイプは専用のフィンを用意せずに飲めるため、日本へのお土産にも使いやすい選択肢です。
スペシャルティコーヒー|コーヒー好きへのお土産
コーヒーが好きな人へのお土産なら、専門ロースターでベトナム産のアラビカ、ファインロブスタ、シングルオリジンなどを探してみるのもおすすめです。
産地、品種、精製方法、焙煎日などが明記された商品なら、ベトナムコーヒーの新しい一面を楽しめます。
フィン|ベトナムらしさのある道具系お土産

ベトナム式の金属フィルター「フィン」そのものもお土産になります。
粉コーヒーとセットで渡せば、帰国後もベトナム式の淹れ方を楽しんでもらえます。
ジャコウネココーヒーはどう選ぶ?
ベトナムでは「Cà phê chồn」と呼ばれるジャコウネコ由来のコーヒーも販売されています。
ただし、商品名だけを見て、原料の割合、生産方法、品質、本物かどうかまで判断することはできません。
- 製造者・販売者が明記されているか
- 原材料が明記されているか
- 内容量・賞味期限が確認できるか
- 生産方法や産地について説明があるか
- 包装が破損していないか
高価だから必ず高品質、安価だから必ず偽物という判断もできません。高級品を購入する場合ほど、販売元や商品の説明を確認しましょう。
「偽コーヒー」が心配? お土産購入で確認したいこと
ベトナムの粉コーヒーには、100%コーヒーの商品だけでなく、ブレンド商品や香料を使用した商品もあります。
香料や他の原材料が入っているからといって、それだけで「偽物」とは限りません。商品として原材料が適切に表示されているかを確認することが重要です。
購入時のチェックポイント
- 製造者・販売者が確認できる
- 原材料表示がある
- 賞味期限が読める
- 包装が密封されている
- 高額商品では生産者や産地の説明も確認する
お土産で迷った場合は、公式店舗、大手スーパー、専門ロースターなど、販売元を確認しやすい場所で購入すると選びやすくなります。
フィンを使ったベトナムコーヒーの淹れ方
ベトナムらしいコーヒーを自宅で楽しむなら、金属フィルターのフィン(Phin)を使います。
フィンのサイズや商品によって粉・湯量は異なるため、具体的な分量は購入したコーヒーやフィンの説明を優先してください。
- カップに練乳を入れる
カフェスアダーにする場合は、先にカップの底へ練乳を入れます。ブラックなら不要です。
- フィンにコーヒー粉を入れる
粉を均等にならし、フィンの中蓋がある場合は軽くセットします。
- 少量のお湯で蒸らす
最初から一気に注がず、少量のお湯を入れて粉全体を湿らせます。
- お湯を加えてゆっくり抽出する
残りのお湯を注ぎ、蓋をしてコーヒーが滴り落ちるのを待ちます。
- 好みに合わせて仕上げる
練乳と混ぜればカフェスア。氷を加えればカフェスアダーになります。
フィンは「ゆっくり待つ」のもベトナムコーヒーの楽しみ方
エスプレッソのように一気に抽出するのではなく、コーヒーが少しずつ滴る時間を楽しむのがフィンの特徴です。
よくある質問
ベトナムコーヒーは全部甘いですか?
いいえ。カフェスアダーやバクシウなど甘いメニューが有名ですが、ブラックコーヒーやスペシャルティコーヒーもあります。無糖にしたい場合は「không đường」と伝えましょう。
ベトナムコーヒーは全部ロブスタですか?
いいえ。ただし生産量ではロブスタが圧倒的に大きな割合を占めます。ベトナムではアラビカや、品質を重視したファインロブスタ、スペシャルティコーヒーも楽しめます。
お土産ならどのコーヒーがおすすめですか?
手軽さ重視ならG7などのインスタント、コーヒー好きには粉・豆、器具を持っていない人にはペーパーフィルタータイプがおすすめです。フィンと粉コーヒーをセットにするのもベトナムらしいお土産になります。
ジャコウネココーヒーは本物ですか?
実際のジャコウネコ由来コーヒーは存在しますが、「Cà phê chồn」と書かれているだけで原料の割合や生産方法まで判断することはできません。製造者、原材料、産地や生産方法の説明を確認してください。
甘くないアイスコーヒーを注文するには?
「Cà phê đen đá không đường」と伝えると、無糖のブラックアイスコーヒーという意味になります。
まとめ
ベトナムコーヒーの魅力は、ロブスタを中心とした力強いコーヒーと、フィン、練乳、卵、ココナッツ、塩などを組み合わせる独自の飲み方にあります。
まずベトナムらしい一杯を試すならカフェスアダー、甘さ控えめなら無糖のカフェデン、ハノイではエッグコーヒー、フエではソルトコーヒーもおすすめです。
お土産は、ばらまき用のインスタント、本格派向けの粉・豆、手軽なペーパーフィルター、フィンなど、渡す相手に合わせて選ぶと失敗しにくくなります。
また、「安いから偽物」「香料入りだから偽物」と一律に判断するのではなく、製造者・原材料・賞味期限などの商品表示を確認して選びましょう。
実際にカフェ巡りをしたい方は、ホーチミンのおすすめカフェやハノイのおすすめカフェもあわせてチェックしてください。
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