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ドンナイ省のゾウ保護活動、個体数に明るい兆し
〈写真:VietnamNews〉
15日、ベトナム南部ドンナイ省森林保護局は、同省内の象をよりよく管理し保護するため、カメラ10台とカメラトラップ60台を含む機材を受け取った。
これは、同省森林保護局、林業総局、ヒューメイン・ソサエティ・インターナショナル(HSI)が実施する「持続可能な方法で人間と象の衝突を減らし防止するためのソリューションを通じてドンナイ省のアジアゾウを保護する」プロジェクトの一環である。
同日には、象の監視に関するプログラムの継続性と持続性を確保するため、各省庁は、ベトナム国立林業大学のドンナイ支部と象の生態と行動に関する研究で協力する合意書にも調印した。
象と生息地のモニタリングプログラムは、象とその生息地を理解することを目的としており、象の保護と人間と象の衝突を減らすための根本的な解決策の一つである。
象の特徴や行動、人間と象の衝突に関するデータを記録し、定期的に更新・分析し、群れの社会構造、人間と象の衝突のレベル、影響予測を明らかにすることで、可能な解決策を講じることができる。
べトナム林業総局のTran Quang Bao副局長によると、ベトナムの象の数は過去40年間で劇的に減少した。
しかし、多くの努力の結果、ドンナイ省の象の生息数は明るい兆しを見せている。
最近、政府はベトナムの象の保護に関するマスタープランの実施を2025年まで延長することを許可し、同省が象の保護を継続するための好条件が整っている。
同副局長によると、象の群れを監視し、管理上の解決策を考え出すというそれぞれの強みに基づく協力は、ベトナムにおける象の個体群の保全と持続的な発展への取り組みに対するすべての関係者のコミットメントを明確に示している。
ドンナイ省森林保護局のLe Viet Du副局長によると、寄贈された機器は、象一頭一頭の識別と情報データベースの構築に役立つと期待するとともに、人間と象の共生という目標を達成するために、衝突を予防・軽減する非常に重要なものである。
HSIのTham Hong Phuong氏によると、人間とゾウの衝突は長年にわたり発生し、作物を傷つけ、周辺コミュニティにパニックを引き起こしてきた。
過去20年間にベトナムで象の個体数が減少し、ジャワサイやトラなど多くの種が姿を消したことは、HSIの様な自然保護活動家に大きなプレッシャーを与えている。
Phuong氏は、この調査結果が、動物たちの「期待」を反映した声となることを期待しており、ドンナイ省で野生のゾウの群れを自然に保護し増やすことが、国中の保護活動家にとって大きな刺激になると固く信じているという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。