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ベトナム観光、日本などの旅行者が戻らず苦戦:専門家
〈写真:VnExpress〉
観光業界専門家によると、ベトナムの観光産業は、日本、中国、韓国からの観光客がパンデミック前の正常な状態に戻って初めて回復する。
パンデミック前に国際観光客総数の67%近くを占めた日本、中国、韓国からの観光客が同国市場に戻っておらず、同国の国際観光市場に大きな影響を及ぼしている。
中国は依然としてゼロコロナ政策を推進、日本は海外からの帰国者に検疫を義務付けており、韓国はまだ観光活動を再開していない。
ベトナムは2年ぶりに国際観光を再開して以来、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジア、そしてモンゴルやカザフスタンといった新しい市場からの観光客を受け入れている。
しかし、業界関係者によると、日本、中国、韓国からの観光客は同国の長期的な観光復興に「不可欠」であり、代替が難しい。
ハノイ社会科学人文大学の観光専門家であるファム・ホン・ロン氏によると、同国の観光市場の主要な供給源である日本、中国、韓国が渡航制限を完全に解除した場合のみ、同国の観光産業が迅速に回復することができる。
東アジアからの観光客の不足は同国の観光課題であるが、専門家は新しい観光資源を開拓する機会であると考える。
同氏によると、同国はASEAN諸国の国民に30日以内の滞在であればビザを免除しており、東南アジアからの観光客誘致が最も可能性を持っている。
また、来月ハノイ市を中心として開催される「SEA GAMES 31」は東南アジア市場の観光を促進する絶好の機会になるため、同国政府はビザ政策を緩和して米国、インド、中東からの観光客を誘致し、観光の回復を後押しするべきである。
旅行会社の「BestPrice Travel」は、7日〜14日にかけてハノイ、ハロン湾、ニンビン省でモンゴル人観光客の一団を受け入れた。
同社の代表によると、モンゴル人観光客グループを受け入れたのは今回が初めてである。
日本や中国、韓国の観光客が不在の中、今後さらに新しい観光客を受け入れることが期待されている。
ホーチミン市に本社を置く「Saigontourist」は、以前は中国とヨーロッパが外国人旅行者の主要な供給源であったが、現在は北米市場をターゲットにしたクルーズツアーなど、新たな観光商品の開発を進めている。
パンデミックにより国境が閉鎖されていたことで、2021年の外国人入国者数は2020年比で96%と激減した。
今年、ベトナムは外国人観光客500万~600万人を受け入れる目標を掲げている。パンデミック発生前年の2019年には、過去最高の外国人観光客1800万人を受け入れた。
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