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タイとベトナムのドリアン戦争、中国への輸出競争が進む
<写真:VnExpress>
タイの輸出業者はドリアンを巡るベトナムとの競争に打ち勝つため、中国への配送に必要な日数を8日から4日に半減させた。
公式データによると、タイは1月〜5月に47万7700トンの生ドリアンを中国に出荷し、輸出額は過去30年間で最高となる17億5000万ドル(約2529億8800万円)に達した。
最高額到達はタイがラオスや中国を結ぶ鉄道を利用し、輸送時間を短縮したことが要因である。
鉄道を運営するPan-Asia Silk Road社によると、同社は4月にタイから中国まで25コンテナのドリアンを1日で輸送するという記録を打ち立てた。
ドリアンを載せた列車は当初予想の6日よりも早い4.5日で目的地に到着したという。
タイは3月に中国の顧客を維持するためにドリアンの輸出品質を引き上げていた。
ベトナムの果物輸出業者であるVina T&Tによると、タイはベトナムとの競争が激化する中で、中国のドリアン市場シェアを強化する動きを見せている。
ベトナムから中国への生ドリアン輸出は1月〜5月に18倍の4億7700万ドル(約689億5700万円)に急増しており、中国はベトナム産ドリアン輸出の95%を占める。
ベトナムではドリアンが一年中収穫可能であり、タイのドリアンに比較して有利であるが、出荷時期ではタイの方が有利であるという。
ベトナムは中国と国境を接しているため、陸路での輸出が容易であるが、タイから中国への列車での輸出は早いがコストが掛かる。
中国のドリアン需要は将来的に年間200万トンに達することが予測されており、ベトナムの輸出業者はタイだけではなく、マレーシアやフィリピンとの競争に対抗する準備も必要である。
ベトナム産ドリアンは輸出の品質を高め、ブランドを確立し、保存性を高める技術に投資することが重要な課題となっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。