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台風チャーミーが上陸予想、中部沿岸に大雨の可能性
<写真:suckhoedoisong.vn>
台風チャーミー(Trà Mi)がベトナム中部沿岸に上陸する可能性が高まり、同地域に長期の大雨をもたらすことが予想されている。
台風チャーミーは24日頃に南シナ海に入り、ベトナムにおける6番目の台風となる見通しである。
ベトナム国家水文気象予報センターによると、23日午前7時の時点で台風チャーミーの中心は北緯15.7度、東経124.6度、フィリピンのルソン島東部海域に位置し、中心付近の最大風速は9級(75~88km/h)、突風は11級に達した。
台風は北西から西に向かい、時速15kmで進行すると予測されている。
10月24日以降、南シナ海北部の海域では風速が6~7級から8~9級に強まり、中心付近では10~11級(89~117km/h)、突風は14級に達し、海上は荒れ模様となる。
また、波の高さは最大8mに達すると予測されており、漁船や商業船舶への影響が懸念されている。
気象学者であるグエン・ゴック・フイ博士によると、冷たい空気の影響で台風は勢力を弱める可能性もあるが、寒冷前線と台風の雨雲が重なり、中部地方で大規模な降雨が引き起こされる見込みである。
特に10月27日から31日にかけて北中部での降雨が予想され、台風の残骸が低気圧となって11月1日から5日にかけて広範囲にわたり豪雨が続く可能性がある。
これによって中部沿岸地域および西原地域では広範囲な浸水や、山岳地帯での土砂崩れや洪水に対する警戒が必要となる。
農業・農村開発省はこの状況を受け、沿岸地域の省庁に対して、漁船や養殖業者に早めの避難や安全対策を促す通達を発出している。
特に10月26日までに漁船は避難を完了させ、海への出航を控えるように呼びかけた。
また、河川沿いや低地、山岳地域に住む住民への避難指示も準備されており、土砂崩れや洪水による被害の最小化に向けた取り組みが進められている。
また、堤防や灌漑施設、特に小規模な水力発電所や重要な灌漑施設の安全確保を強化し、必要な場合には迅速な対応が可能な体制を整備している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。