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ベトナムの高級マンション価格、世界水準に接近
<写真:congly.vn>
ベトナムのホーチミン市やハノイ市における高級マンションの販売価格が、1㎡当たり5400~1万5000ドル(約83万3544〜231万5400円)に達し、国際的な高級不動産市場の価格に近づきつつある。
英不動産コンサルティング会社ナイトフランクの報告によれば、ベトナムの高級不動産市場は依然として著しい成長の余地を秘めているという。
ナイトフランクが発表した「アジア太平洋地域ホライズンレポート」第4弾によると、ベトナムは急成長する高級不動産市場の1つとして注目を集めている。
ベトナムの2024年GDP成長率は6.1%と予測されており、インドに次ぐ地域第2位の経済成長が見込まれており、この経済成長が高級不動産市場の発展を後押ししているという。
特にホーチミン市やハノイ市では、中心業務地区(CBD)の利便性と生活の質を求める富裕層や投資家から高い関心を集めている。
また、ニャチャン市やダナン市などの海沿いの都市も、美しい景観や賃貸収益の期待から外国人投資家の注目を浴びているという。
外国人投資家は韓国や日本、中国などからの富裕層が主で、ベトナム政府が不動産所有に関する規制を緩和したことも追い風となっている。
また、高速道路、地下鉄、空港の整備が進み、都市部の不動産価値がさらに向上している。
ホーチミン市の中心部である1区や都市開発が進むトゥードゥック市では、オフィスや高級住宅が集積し、川沿いの景観も魅力の1つである。
不動産会社AvisonYoungによると、第3四半期時点でハノイ市の新築マンションの平均価格は1㎡あたり2500~3500ドル(約38万5900〜54万260円)で、中心部ではさらに高くなる。
一方、ホーチミン市では3000~5000ドル(約46万3080~77万1800円)が相場である。これらの価格は地元住民の購買力を超える水準であるため、郊外や衛星都市への需要が増加すると予測されている。
報告書はまた、フィリピンのマニラが第3四半期における世界の高級不動産価格上昇率でトップに立ったことを紹介した。マニラでは年間29.2%の上昇率を記録している。
インドでも高級住宅が販売の46%を占め、バンコクでは土地不足や建設コストの高騰にもかかわらず、80%以上の高級住宅が販売済みとなるなど、アジア太平洋地域全体で高級不動産市場が活況を呈した状態である。
ナイトフランクのグエン・チュオン・アイン氏は「ベトナムは経済成長と戦略的な地理的位置によって、外国人投資家にとって非常に魅力的な市場となっている」と述べた。
アイン氏はさらに、手頃な価格の高級不動産が国内外の投資家を引き寄せる要因になると強調した。
今後も都市開発や経済成長に支えられ、ベトナムの高級不動産市場はさらなる拡大が見込まれる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。