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チン首相とNVIDIA会長、ハノイ旧市街を散策
<写真:voh.com.vn>
5日夜にファム・ミン・チン首相と、米国の半導体大手NVIDIAの創業者兼会長であるジェンセン・ファン氏が、ハノイ旧市街で肩を並べて歩く姿が市民や観光客を驚かせた。
両氏はホアンキエム湖周辺を散策し、筆塔や阮台、赤虹橋などの歴史的建造物や伝説的な亀にまつわる物語についてガイドの説明を受けた。その後、玉山祠で香を捧げ、文化遺産に敬意を表した。
歴史的名所を後にした両氏は、歩行者天国や旧市街の賑わいに溶け込み、市民や観光客と親しく交流するとともに、地元の書店や土産物店を訪れるなど、リラックスした雰囲気の中で交流を深めた。
また、チン首相はファン氏とNVIDIA幹部に、ハノイ市の名物料理であるネムタイやネムチュア、チュックバックビールなどを勧めた。
ハノイ市の夜について、ファン氏は「活気に満ち、伝統と現代が調和する街並みに感銘を受けた」と語った。
一方で、現地に同行した在サンフランシスコ総領事のホアン・アイン・トゥアン氏は、自身のSNSで「この夜、旧市街は普段と違った賑わいを見せたが、その雰囲気は非常に庶民的であった」と投稿した。
この夜の散策に先立ち、同日午後、チン首相とファン氏は会談を行い、ベトナム政府とNVIDIAとの間でAI研究開発センターおよびAIデータセンター設立に向けた協力協定の締結を見届けた。
この合意は2023年9月にファム首相が米国を訪問し、NVIDIA本社で直接協力を提案してから1年余りで実現したものである。
NVIDIAは1993年にファン氏が創業したAIチップのパイオニアであり、その市場価値は4日時点で約3兆5700億ドル(約546兆5670億円)に達する。
同社はベトナム国内の主要テクノロジー企業と連携し、クラウド、モビリティ、ヘルスケア分野でAI技術を推進している。また、ベトナム軍系通信企業Viettelとも協力し、国内AI技術力の向上に寄与する方針を示している。
さらに、ベトナム科学技術アカデミー(VAST)は、NVIDIA製のA100チップを使用したスーパーコンピューティングシステムの研究開発を進めており、最先端のAIソリューションを展開する基盤構築を目指しているという。
今回の協定締結はベトナムがAI分野での世界的リーダー企業と連携し、技術力の底上げを図る重要な一歩となる。NVIDIAにとってもベトナムが「第2の本拠地」としての地位を確立する契機となる見通しである。
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