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MetaのAIツール、24年末までにベトナムで無料提供
<写真:baomoi.com>
Facebookの親会社であるMetaは、2024年末までにベトナムで無料のAIツール「Meta AI」を正式に提供開始することを発表した。
10月1日に開催された「ベトナムイノベーションデー」の記者会見で、同社の国際開発部門の責任者であるニック・クレッグ氏は「シリコンバレーの大手テクノロジー企業として、ベトナムのユーザーに無料でAIツールを提供するのは我々だけである」と強調した。
Meta AIは同社が開発したLlamaという言語モデルをベースにしており、ChatGPTに類似した機能を持つ。
また、Llamaはベトナム語をサポートしており、ベトナムの企業が自ら高額なコストをかけて言語モデルを開発する必要がない。
Metaは6月からベトナムでビジネス向けにMessenger上でAIを試験導入しており、年内に正式リリースする予定である。
これにより、MessengerやWhatsAppといったプラットフォーム上でAIの活用が可能となる。
今回のクレッグ氏のベトナム訪問では、AIに加え、同国を新たな生産拠点として選定する方針も示された。
同社は9月末に発表した複合現実デバイス「Quest 3S」をベトナムで製造する計画を明らかにしており、この製品は300ドル(約4万4055円)から販売される予定である。
生産拡大によってベトナム国内で約1000人の新たな雇用が創出され、数百万ドル規模の経済効果が期待されている。
クレッグ氏は「ベトナムはMetaにとって引き続き重要な市場である。数百万の中小企業や消費者が当社のプラットフォームを利用している」と述べ、同国におけるMetaの存在感を強調した。
さらに、Metaはハノイ国家大学社会科学人文大学と提携し、AIに関する単位取得プログラムを2025年3月から提供する予定である。
このプログラムは教員や学生に対し、安全かつ責任あるAIの利用を促進するための教育を目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。