おすすめのプロモーション
猫を投げられたと勘違い、隣人襲撃の男に懲役19年
<写真:baophapluat.vn>
ハノイ市人民裁判所は13日、隣人を2度にわたり襲撃した罪で、トン・ミン・カイン被告(42)に懲役19年の刑を言い渡した。
被害者は被告の隣人であるN.Q.Tさん(65)で、命に関わる重傷を負ったが、一命を取り留めている。
カイン被告とTさんの家族は長年隣り合って暮らしていたが、2000年に最初のトラブルが発生した。
Tさんが自宅の屋根を修繕しようとした際に、カイン被告が妨害したことがきっかけであった。
その後、関係はさらに悪化していった。2023年1月にTさん宅で発生した盗難事件について、Tさんがカイン被告を疑ったことで対立が深まった。
これを契機にカイン被告の恨みはエスカレートし、隣人への襲撃に至った。
最初の襲撃は2023年10月14日に発生した。午前4時半頃にカイン被告は屋根付近で物音を聞いた。
カイン被告はTさんが猫を投げていると勘違いし、Tさん宅を訪れて口論となった。
その後、午前8時頃にカイン被告は怒りが頂点に達し、台所から包丁2本を持ち出してTさん宅へ押しかけた。
そして、Tさんを見つけると胸と背中を包丁で刺し、Tさんの妻が止めに入るとその場から逃走した。
この事件でTさんは重傷を負ったが、治療により命を取り留めた。カイン被告は逃亡しながらも、Tさんへのさらなる復讐を狙い続けた。
2度目の襲撃は2024年4月14日に発生した。逃亡生活中も凶器を携帯し、Tさんを狙い続けていたカイン被告は、散歩から帰宅するTさんを尾行し、路上で襲撃した。
Tさんの左太腿を刺し、さらに顔や腕を執拗に攻撃したという。
Tさんの叫び声に気づいた周囲の人々が駆けつけたため、カイン被告はバイクでその場を逃走した。
逃亡を続けていたカイン被告であったが、2024年7月2日に逮捕された。
その後の裁判でカイン被告は罪を認め、情状酌量を求めた。
しかし、裁判所は「被告の行為は極めて危険で、被害者が助かったのは偶然に過ぎない」と厳しく指摘した。
また、これまでにも窃盗や恐喝で複数回処罰を受けていた経歴も重視された。
最終的に裁判所は「社会的防衛と再犯防止のため長期間の隔離が必要」として懲役19年の刑を言い渡した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。