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ビナサンがメーターを刷新、乗車前の料金確定機能を導入
<写真:vinasun.vn>
ベトナムの大手タクシー会社のビナサン(Vinasun)は、従来のタクシーメーターを廃止し、全車両に料金表示スクリーンを導入した。
この新たなシステムには「料金確定」機能が搭載されており、乗客が事前に運賃を確認して同意可能な仕組みとなっている。
この機能の目的は料金の透明性を向上させ、トラブルを未然に防ぐことにある。
乗車時に目的地を伝えると、ドライバーは専用アプリで情報を入力し、運賃が即座に計算されスクリーンに表示される。
乗客がその金額に同意すると料金が固定される仕組みであり、特に短距離移動時や車両不足時に発生しやすい料金トラブルの防止が期待されている。
運賃計算はデジタルマップを基に行われ、事前に公表された料金体系に従うため信頼性が高い。
また、スクリーンには移動中も運賃が常に表示されているため、乗客は料金を随時確認可能である。
さらに、目的地未確定の乗客や途中でルート変更が生じた場合でも、走行距離に基づき運賃が計算される仕組みとなっている。
この新システムは電話予約や空港送迎、提携マーケットプレースでの利用時を含むあらゆる乗車場面で対応可能である。
ビナサンはこの「料金確定」機能により、乗客が予期せぬ追加料金を回避することが可能なだけではなく、透明性の向上が顧客満足度の向上にも寄与するとしている。
一連の技術刷新の背景にはビナサンの株主構成の変化がある。
2024年12月にHIPTグループの会長レー・ハイ・ドアン氏が約200万株を購入し、同社の株式保有率を8.96%に引き上げた。
一方、長年の株主であったTael Two Partners社は一部株式を売却し、大株主の地位を離れた。
HIPTグループはシステム統合やソフトウェア開発などIT分野で幅広い事業を展開している企業であり、ビナサンへの出資を通じて技術面での支援を強化する意図があるとみられている。
今回の刷新により、ビナサンはライドシェア企業など新興の競合他社との競争力を高め、新たな付加価値を顧客に提供することを目指している。今後の市場での動向に注目が集まる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。