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学校が遠すぎる、児童154人の保護者が登校拒否

<写真:laodong.vn>
ベトナム中部クアンビン省バードン町の小学校で、旧正月(テト)明け以降、154人の児童が登校していない。
保護者が通学距離の長さを理由に、子どもを学校に通わせることを拒否しているためであるという。
問題となっているのは、バードン町クアンフック地区にあるクアンフック第一小学校タンミー分校の児童である。
これまで児童は分校で授業を受けていたが、当局の指導により、2月3日から本校に統合されることになった。本校と分校の距離は約2kmである。
分校の閉鎖に伴い、児童は本校への通学を求められたが、多くの保護者がこの決定に反発している。
地元住民の多くが漁業に従事し、親が不在の家庭が多いため、祖父母が孫の世話をするケースが一般的である。
しかし、高齢の祖父母にとって本校までの送迎は負担が大きく、それが通学を拒む主な理由となっている。
祖父母たちは「両親が漁に出ているため、孫の面倒を見ているが、年齢的に本校まで送り迎えするのは難しい」と話す。
また「分校が老朽化しているなら改修すべきであり、統合だけが唯一の解決策ではない」と不満を述べた。
クアンフック第一小学校のファン・ティエン・ラム校長によると、分校の閉鎖はバードン町およびクアンフック地区当局の指示に基づくものである。
分校の建物は老朽化が進み、安全性に問題があるため、児童154人を本校へ移す決定が下されたという。
当局はこれまで3回にわたり保護者説明会を開き、協力を求めてきた。しかし、2月3日の授業開始以降も児童は本校に通っていない状況が続いている。
バードン町人民委員会の関係者によれば、分校の建物は低地に位置し、老朽化が著しい。
最近の建築品質検査では、一部の構造が通常の使用に耐えられず、局所的に危険な状態にあることが判明したため、当局は分校の一時閉鎖を決定した。
現在、当局は新たな分校建設のための資金調達を検討しているが、建設完了までには1年以上かかる見込みである。
このため、当局は「児童の安全と教育の継続のため、保護者には一時的に本校での通学を受け入れてほしい」と呼びかけている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。