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クアンガイの公園整備予定地、違法薬物の温床

<写真:tuoitre.vn>
クアンガイ省クアンガイ市のティエンブット山が違法薬物使用の拠点となり、周辺住民から不安の声が上がっている。
同地域では以前から公園整備計画が進められているが、事業の遅れが治安の悪化を招いているとの指摘がある。
2月28日、ティエンブット山へと続くカオバークワット通りの小道は荒れ果てた状態にあり、廃墟となった建物周辺には使用済みの注射器が散乱していた。
近隣住民によると、これまでも度々警察が麻薬使用者を摘発しているが、問題の根絶には至っていない。
地元警察の発表によると、2024年7月以降、同地域で麻薬使用に関与した16人が逮捕され、11件の事件が摘発された。
直近では2月20日、ビンチャイン郡出身の2人が現場で逮捕された。警察は定期的に巡回を行い、住民とも連携しながら情報を収集し、取り締まりを続けている。
地元警察の幹部は「逮捕者はすべて刑事事件として処理されており、単なる行政罰にはとどまらない」と強調した。
また、違法薬物使用の温床となっている廃墟の清掃活動にも取り組み、使用済みの注射器の回収や茂みの伐採を進めている。
地域住民の間では、ティエンブット山の治安改善には公園整備が不可欠であるとの認識が広がっている。
ある住民は「公園が完成すれば、ここが犯罪の温床になることもなくなる。長年続いてきた麻薬問題が解決し、安心して暮らせるようになる」と語る。
ティエンブット公園プロジェクトは2017年にBT(建設・移転)方式での開発が検討されたが、2021年に計画が変更され、政府予算での整備が決定した。
現在、総面積41.64haの都市計画案が策定されており、総合博物館や図書館、山頂の塔などの施設が含まれる予定である。
公園の整備が進めば、現在の荒廃した山が近代的な公共空間へと生まれ変わり、クアンガイ市の景観向上と住民の生活環境の改善につながると期待されている。
しかし、計画の具体的な進捗は依然として不透明であり、住民の不安は続いている。地元警察は今後も取り締まりを強化し、安全確保に努める方針である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。